日本新聞: 「ながら運転」死亡重傷事故去年122件過去最多増加傾向続く

「ながら運転うんてん」死亡しぼう重傷じゅうしょう事故じこ去年きょねん122件けん過去かこ最多さいた増加ぞうか傾向けいこう続つづく

Mar 7, 2024 13:03

Furigana

携帯けいたい電話でんわやスマートフォンを使用しようしながら車くるまを運転うんてんする、いわゆる「ながら運転うんてん」による死亡しぼう重傷じゅうしょう事故じこが、去年きょねん1年間ねんかんに全国ぜんこくで122件けん発生はっせいし、過去かこ最多さいたとなったことが分わかりました。5年ねん前まえに「ながら運転うんてん」の厳罰げんばつ化かが行おこなわれて以降いこうも増加ぞうか傾向けいこうが続つづいているとして、警察庁けいさつちょうは対策たいさくを進すすめることにしています。

警察庁けいさつちょうによりますと、携帯けいたい電話でんわやスマートフォンで通話つうわしたり、メールの画面がめんを注視ちゅうししたりしながら車くるまを運転うんてんするいわゆる「ながら運転うんてん」による人身じんしん事故じこは、去年きょねん1年間ねんかんに全国ぜんこくで887件けん発生はっせいしています。

このうち死亡しぼう事故じこは25件けん、重傷じゅうしょう事故じこが97件けんと「ながら運転うんてん」による重傷じゅうしょう以上いじょうの事故じこが122件けんに上のぼり、統計とうけいが残のこる平成へいせい19年ねん以降いこうで最もっとも多おおくなりました。

また人身じんしん事故じこのうち、死亡しぼう事故じこに至いたった割合わりあいは、「ながら運転うんてん」以外いがいの事故じこと比くらべて3.8倍ばい高たかくなっていて、警察庁けいさつちょうはドライバーが画面がめんなどに気きを取とられ危険きけんを察知さっちしたり、回避かいひしたりする動作どうさが遅おくれてしまうため、重大じゅうだいな結果けっかにつながるケースが多おおいと分析ぶんせきしています。

「ながら運転うんてん」をめぐっては5年ねん前まえに、道路どうろ交通こうつう法ほうの改正かいせいで罰則ばっそくが強化きょうかされましたが、死亡しぼう重傷じゅうしょう事故じこの件数けんすうは一時いちじ、減へったものの、その後そのご増加ぞうかに転てんじていることから、警察庁けいさつちょうは対策たいさくを強化きょうかすることにしています。

警察庁けいさつちょう露木つゆき長官ちょうかん「非常ひじょうに危険きけん絶対ぜったいにやめて」

「ながら運転うんてん」による死亡しぼう重傷じゅうしょう事故じこが最多さいたとなったことについて、警察庁けいさつちょうの露木つゆき康浩やすひろ長官ちょうかんは7日にちの会見かいけんで、「電話でんわを使用しようしながらの運転うんてんは、使用しようしていない場合ばあいと比較ひかくして死亡しぼう事故じこに至いたる割合わりあいが4倍ばい近ちかく高たかくなっていて、非常ひじょうに危険きけんだ。通話つうわをしながらの運転うんてん、画面がめんをじっとみながらの運転うんてん、この2つを絶対ぜったいにやめていただくことを、国民こくみんの皆みなさんに強つよくお願おねがいしたい」などと述のべました。