日本新聞: 先端半導体国産化へ「Rapidus」北海道千歳の工場建設を表明

先端せんたん半導体はんどうたい国産こくさん化かへ「Rapidus」北海道ほっかいどう千歳ちとせの工場こうじょう建設けんせつを表明ひょうめい

Feb 28, 2023 11:02

Furigana

日本にっぽんの主要しゅような企業きぎょう8社しゃが出資しゅっしし先端せんたん半導体はんどうたいの国産こくさん化かを目指めざす「Rapidus（ラピダス）」は、量産りょうさん化かに向むけた工場こうじょうを北海道ほっかいどう千歳ちとせ市しに建設けんせつすることを正式せいしきに表明ひょうめいしました。

「Rapidus」の小池こいけ淳あつし義ぎ社長しゃちょうは28日にち午前ごぜん、北海ほっかい道庁どうちょうで鈴木すずき知事ちじと面会めんかいし、新しん工場こうじょうの建設けんせつを正式せいしきに表明ひょうめいしました。

トヨタ自動車とよたじどうしゃやNTT、ソニーグループなどが出資しゅっしする「Rapidus」は、自動じどう運転うんてんやAI＝人工じんこう知能ちのうなど次世代じせだいの産業さんぎょうに欠かかせないとされる2ナノメートルの先端せんたん半導体はんどうたいを4年ねん後ごの2027年ねんをめどに量産りょうさん化かすることを目指めざしています。

こうしたなか、半導体はんどうたいの供給きょうきゅう先さきとして期待きたいされる自動車じどうしゃ関連かんれんの工場こうじょうが周辺しゅうへんに立地りっちしていることや、新しん千せん歳さい空港くうこうへのアクセスも良よいことなどから新しん工場こうじょうを千歳ちとせ市しの工業こうぎょう団地だんちに建設けんせつすることを決きめました。

会社かいしゃでは2年ねん後ごの2025年ねんに試作しさくラインを立たち上あげた後のち、2020年代ねんだい後半こうはんに量産りょうさんラインを完成かんせいさせることを目指めざしていて、最終さいしゅう的てきな敷地しきち面積めんせきを100ヘクタール規模きぼに拡張かくちょうすることも検討けんとうしています。

会社かいしゃではすでにアメリカのIT大手おおて「IBM」と共同きょうどうで研究けんきゅう開発かいはつを進すすめるなどしていて、今回こんかいの決定けっていによって先端せんたん半導体はんどうたいの量産りょうさん化かに向むけた取り組とりくみが一段いちだんと進すすむことになります。

面会めんかいのあと小池こいけ社長しゃちょうは記者きしゃ団だんに対にたいして「世界中せかいじゅうの人ひとたちがここで働はたらきたいと思おもうような環境かんきょうのところに工場こうじょうを作つくるのが夢ゆめだ。千歳ちとせから日本にっぽんや世界せかいに貢献こうけんできる半導体はんどうたいを作つくっていきたい」と述のべました。