日本新聞: ウクライナ“越境攻撃で70超の集落管理下次の段階へ準備”

ウクライナ“越境えっきょう攻撃こうげきで70超ちょうの集落しゅうらく管理かんり下か次つぎの段階だんかいへ準備じゅんび”

Aug 14, 2024 06:08

Furigana

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、ロシア西部せいぶクルスク州しゅうへの越境えっきょう攻撃こうげきについてウクライナ軍ぐんは70以上いじょうの集落しゅうらくを管理かんり下かに置おいていると主張しゅちょうした上うえで「次つぎの段階だんかいに向むけた準備じゅんびが続つづいている」と述のべ、作戦さくせんを継続けいぞくする姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

ウクライナと国境こっきょうを接せっするロシア西部せいぶのクルスク州しゅうでは、8月つき6日にち以降いこう、ウクライナ軍ぐんが越境えっきょう攻撃こうげきを続つづけていてウクライナ側がわは12日にち、これまでにおよそ1000平方キロメートルへいほうきろめ-とるのロシアの領土りょうどを掌握しょうあくしたと主張しゅちょうしています。

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは13日にち、軍ぐんのシルスキー総そう司令しれい官かんと協議きょうぎしたとする写真しゃしんをSNSに掲載けいさいし、「困難こんなんで激はげしい戦闘せんとうにもかかわらず、われわれの軍ぐんは前進ぜんしんを続つづけている」と強調きょうちょうしました。

そして、74の集落しゅうらくを管理かんり下かに置おいていると主張しゅちょうした上うえで「次つぎの段階だんかいに向むけた準備じゅんびが続つづいている」と述のべ作戦さくせんを継続けいぞくする姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

ただ、部隊ぶたいをさらに進すすめるのか、前進ぜんしんをとめて領土りょうどの防衛ぼうえいに重点じゅうてんを移うつすのかなど、次つぎの段階だんかいが何なにを意味いみするのかは明あきらかになっていません。

一方いっぽう、ウクライナ外務省がいむしょうの報道ほうどう官かんは13日にち、記者きしゃ会見かいけんで「ウクライナはクルスク州しゅうの領土りょうどには関心かんしんがない。われわれの国民こくみんを守まもりたいのだ」と述のべ、越境えっきょう攻撃こうげきについては、ロシア軍ぐんがクルスク州しゅうからウクライナ側がわに攻撃こうげきを仕掛しかけてくることや激戦げきせんが続つづく東部とうぶドネツク州しゅうに部隊ぶたいを追加ついかで派遣はけんすることを阻止そしするのが目的もくてきだとしています。

ロシア “国境こっきょうを接せっする地域ちいきから2000人にん以上いじょう避難ひなん”発表はっぴょう

こうした中なか、ロシア非常ひじょう事態じたい省しょうは13日にち、クルスク州しゅうで過去かこ24時間じかんにウクライナと国境こっきょうを接せっする地域ちいきから2000人にん以上いじょうが避難ひなんしたと発表はっぴょうしました。

避難ひなんした人ひとたちのために、周辺しゅうへんの9つの州しゅうの、あわせて120か所かしょに仮設かせつ住宅じゅうたくが設置せっちされ、子こども2200人にん以上いじょうを含ふくむ8000人にん以上いじょうが避難ひなん生活せいかつを送おくっているとしています。

これに先せんだって、クルスク州しゅうのスミルノフ知事ちじ代行だいこうは12日にちまでに12万まん1000人にんが避難ひなんしたと明あきらかにしており、住民じゅうみんの避難ひなんが続つづいていることがわかります。

ロシア非常ひじょう事態じたい省しょうは、およそ900トンの支援しえん物資ぶっしをクルスク州しゅうに運び込はこびこんで、避難ひなんした人ひとたちを支援しえんしているとしていて、ロシア国営こくえいテレビは、避難ひなんした人ひとたちに、食料しょくりょうや衣服いふくなどの日ひ用品ようひんを配布はいふする様子ようすを連日れんじつ、放送ほうそうしています。