元衆議院議員の
弁護士が、
弁護士資格のない
グループに
違法な
名義貸しを
行って
詐欺の
被害者から
相談を
募り、
着手金を
受け取らせていたとして
逮捕、
起訴された
事件で、
弁護士の
名義を
使っていたグループの
主犯格とみられる40
歳の
会社役員が
新たに
逮捕されました。
警視庁は、
弁護士に
名義貸しを
持ちかけたのも、
この会社役員だったとみて
捜査しています。
逮捕されたのはコールセンター運営会社の代表取締役で、千葉県八千代市の湊和徳容疑者(40)ら、2人です。
警視庁によりますと、湊容疑者らは違法な名義貸しをしたとして逮捕、起訴されている元衆議院議員の弁護士、今野智博被告(49)の名前などを使い、詐欺の被害者5人から法律相談の着手金合わせておよそ280万円を不正に受け取った弁護士法違反の疑いがもたれています。
弁護士でない者が、報酬目的で法律事務を行うことは「非弁行為」として弁護士法で禁止されていて、警視庁はことし6月、今野弁護士の名前を使って活動していたグループのメンバーを逮捕するとともに、東京 港区にあった拠点を捜索して捜査を進めていました。
湊容疑者は、グループの主犯格と見られ、今野弁護士に名義貸しを持ちかけたとみられるほか、拠点の部屋の賃貸契約も行っていたということです。
警視庁は湊容疑者らのグループと今野弁護士が、詐欺の被害者およそ900人から合わせて5億円を不正に受け取っていたとみて調べています。