ウクライナ
軍によるロシア
西部への
越境攻撃をめぐり、ゼレンスキー
大統領は
作戦を
継続する
姿勢を
強調しています。
一方、ロシア
側の
対応について、NATO=
北大西洋条約機構・
ヨーロッパ連合軍の
最高司令官は、ロシア
国内で
治安機関どうしの
調整に
問題があり、
反撃などにあたる
部隊の
対応が
遅れているという
見方を
示しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃について、陣地の強化や支配地域の拡大などについて軍のシルスキー総司令官から報告を受けたとして作戦を継続する姿勢を強調しました。
越境攻撃をめぐり、NATO・ヨーロッパ連合軍のカボリ最高司令官は15日、アメリカのシンクタンクが開いた催しで講演しました。
この中でカボリ氏は、精鋭部隊が投入されたと指摘されるウクライナ側の作戦について、「軍事的、技術的な革新に驚かされた」と述べ称賛しました。
一方でロシア側の対応については、「かなり鈍くバラバラだ。その理由の1つは誰の責任なのかがはっきりしないからだ」と述べ、内務省や連邦保安庁などのロシア国内の治安機関のうち、どの部隊が反撃にあたるのか組織間の調整に問題があり、ロシア側の対応が遅れているという見方を示しました。
その上でカボリ氏は、越境攻撃に対応するため、ウクライナ東部にいるロシア軍の一部が、ロシア西部へ援軍に回っているとしたものの、今後はほかの地域からも追加の援軍を派遣するだろうとして、今後のロシア側の動向を注視する必要があるとしています。