停戦と人質の解放に向けた協議ではアメリカはイスラエルとハマスの隔たりを埋めるための新たな提案を行い、イスラエルの当局者が仲介国のカタールやエジプトに出向き、停戦の条件などについて話し合っているものとみられます。
こうした中、ブリンケン国務長官は18日、イスラエルを訪問し、ロイター通信によりますと、19日にはネタニヤフ首相との会談が予定されているということで、停戦の実現に向け働きかけを強めることにしています。
協議の進捗(しんちょく)についてイスラエルの首相府は17日、SNSに、ネタニヤフ首相が交渉団から報告を受けたと投稿し「交渉団は最新のアメリカの提案に従い協議が進展する可能性について慎重ながらも、楽観的な見方をしている」と明らかにしました。
アメリカのバイデン大統領も「合意は間近に迫っている」と、前向きな認識を示していますが、ハマス側は「イスラエルが新たな条件を加えようとしている」などとイスラエルとアメリカへの不信感をあらわにしていて、交渉が進むかは依然として不透明です。
一方で、イスラエル軍はガザ地区で攻撃を続けていて、ロイター通信は17日のガザ地区中部への空爆で、少なくとも17人が死亡し、数十人が負傷したと伝えています。
攻撃の犠牲が増え続けるなか、停戦を実現させたいアメリカが、イスラエル側にどのような働きかけを行うのか注目されます。