かみなりさまとくわ

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Nov 26, 2024 07:11 12
Furigana
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おさなくして父親ちちおやくしたおとこが、母親ははおやのいいつけで茄子なすびなえってきてえると、なえはぐんぐんびてくもうえまでとどいた。その茄子なすびのぼってくもうえと、おおきな屋敷やしきがあった。

そこにいたおじいさんが、毎日まいにちおいしい茄子なすびもらっているれいだとって、二人ふたりむすめおとこをもてなさせた。そのあと、おじいさんは仕事しごとあるって雷様かみなりさま姿すがたになり、太鼓たいこをたたき、むすめ一人ひとりかがみ稲妻いなずまを、もう一人ひとり柄杓ひしゃくあめをふらせた。

おとこはおもしろがって、むすめから柄杓ひしゃくりてあめらそうとするが、くもからあしはずしてしまった。ちたところは桑畑くわばたけで、運良うんよくわにひっかかりたすかった。

それ以来いらいかみなりさまは、おとこたすけてくれたれいに、くわがわにはかみなりとさなくなったという。

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