Actualités japonaises: ペロブスカイト太陽電池 2040年に原発20基分普及の目標案政府

ペロブスカイト太陽たいよう電池でんち 2040年ねんに原発げんぱつ20基き分ぶん普及ふきゅうの目標もくひょう案あん政府せいふ

Nov 25, 2024 20:11 5

Furigana

脱だつ炭素たんそ社会しゃかいの実現じつげんに向むけて政府せいふは、薄うすくて軽かるく、折り曲おりまげられる次世代じせだいの太陽たいよう電池でんち「ペロブスカイト太陽たいよう電池でんち」を2040年ねんには、原発げんぱつ20基き分ぶんに相当そうとうする20ギガワットまで普及ふきゅうさせる目標もくひょう案あんをまとめたことがわかりました。

ペロブスカイト太陽たいよう電池でんちは薄うすくて軽かるく、折り曲おりまげられるのが特徴とくちょうで、建物たてものの壁面へきめんなどに設置せっちできることから国土こくどの狭せまい日本にっぽんに適てきしているとされ、次世代じせだいの太陽たいよう電池でんちとして注目ちゅうもくが高たかまっています。

このペロブスカイト太陽たいよう電池でんちについて政府せいふは、発電はつでんにかかるコストを従来じゅうらいの太陽たいよう電池でんちに近ちかい水準すいじゅんまで引き下ひきさげ、2040年ねんには、国内こくないに、原発げんぱつ20基き分ぶんに相当そうとうする20ギガワットまで普及ふきゅうさせる目標もくひょう案あんをまとめたことがわかりました。

政府せいふは新あたらしいエネルギー基本きほん計画けいかくの2040年度ねんどの電源でんげん構成こうせいで、再生さいせい可能かのうエネルギーを初はじめて最大さいだいの電源でんげんとするシナリオを示しめす方向ほうこうで検討けんとうしていて、ペロブスカイト太陽たいよう電池でんちを再生さいせい可能かのうエネルギーの柱はしらの1つに位置いちづける方針ほうしんです。

この太陽たいよう電池でんちをめぐっては、中国ちゅうごくやヨーロッパなどでも量産りょうさん化かを目指めざす動うごきが相次あいついでいて、政府せいふは、日本にっぽんメーカーの研究けんきゅう開発かいはつや量産りょうさん体制たいせいの構築こうちくを支援しえんし、目標もくひょうの達成たっせいとともに輸出ゆしゅつの拡大かくだいにもつなげていきたい考かんがえです。

この案あんは、26日にちに開ひらかれる政府せいふとメーカーなどでつくる協議きょうぎ会かいに示しめされ、正式せいしきに決定けっていされる見通みとおしです。

太陽たいよう電池でんちの開発かいはつに取り組とりくむ企業きぎょう相次あいつぐ

再生さいせい可能かのうエネルギーのさらなる拡大かくだいに向むけて、期待きたいが高たかまっているペロブスカイト太陽たいよう電池でんち。

開発かいはつに取り組とりくむ企業きぎょうが相次あいついでいます。

このうち、2018年ねんに設立せつりつされた京都きょうと大学だいがく発はつのスタートアップ企業きぎょうが開発かいはつした太陽たいよう電池でんちは発電はつでん効率こうりつが高たかく、室内しつないの光ひかりでも発電はつでんが可能かのうだと言いいます。

この会社かいしゃがいま開発かいはつに取り組とりくんでいるのが、7.5センチ四方しほうの手てのひらに収おさまるほどの小型こがたの太陽たいよう電池でんちです。

薄うすくて軽かるい特性とくせいを生いかしてスマートフォンやセンサーなどの電源でんげんとして活用かつようすることが想定そうていされています。

このほか、大手おおて企業きぎょうとも共同きょうどう開発かいはつを行おこなっていて、

▽KDDIとは通信つうしん基地きち局きょくに太陽たいよう電池でんちを取り付とりつけて発電はつでんする実験じっけんを行おこなっているほか

▽トヨタとも電気でんき自動車じどうしゃの屋根やねやボンネットに搭載とうさいできる太陽たいよう電池でんちの開発かいはつを進すすめています。

実用じつよう化かに向むけては、長時間ちょうじかん発電はつでんし続つづけることができる耐久たいきゅう性せいが課題かだいだということで、この会社かいしゃでは、再さい来年らいねんの量産りょうさん化かを目指めざして開発かいはつを加速かそくさせています。

エネコートテクノロジーズの加藤かとう尚しょう哉社長しゃちょうは「目指めざしているのは、電気でんきの地産ちさん地ち消しょうで、薄うすくて軽かるくて曲まがるので、設置せっちできるエリアが飛躍ひやく的てきに広ひろがる。生活せいかつに身近みぢかな場所ばしょで発電はつでんし、その場ばで電力でんりょくを使つかう、そういった世界せかいが実現じつげんできればいいなと思おもっている」と話はなしていました。