ウクライナでは、ロシア軍による攻撃で民間施設の被害が相次ぎ、29日には南部ザポリージャの集合住宅などが被害を受け、これまでに子ども2人を含む16人がけがをしました。
ウクライナ軍は29日、SNSでロシア南部のボルゴグラード州にあるロシア軍の弾薬庫への攻撃に成功したと発表しました。
ウクライナの複数のメディアは、攻撃は無人機で行われ、弾薬庫にはイラン製の弾道ミサイルも保管されていたと伝えています。
一方、ロシア国防省は29日、SNSでロシア領内を標的にしたウクライナ軍の無人機、125機を撃墜したと主張しましたが、ロシア側に被害があったかどうかは触れていません。
ウクライナ軍は、9月に入ってからロシア北西部のトベリ州や南部のクラスノダール地方にあるあわせて3か所の弾薬庫への攻撃に成功したと発表していて、イギリス国防省は「ロシアがウクライナの無人機に苦戦を強いられていることを示している」と分析しています。
ウクライナ軍は、より射程の長い欧米製の兵器をロシア領内で使う許可が得られない中、国産の無人機の開発に力を入れていて、無人機による攻撃能力が高まっている可能性があります。