日本新聞: 引き取り手ない遺体“火葬までの期間にばらつき”国の実態調査

引き取り手ひきとりてない遺体いたい“火葬かそうまでの期間きかんにばらつき”国こくの実態じったい調査ちょうさ

Sep 30, 2024 00:09 1

Furigana

身寄みよりがないなどの事情じじょうで引き取り手ひきとりてがない遺体いたいについて、自治体じちたいがどのように対応たいおうしているか、国くにが初はじめて実態じったい調査ちょうさを行おこなった結果けっか、自治体じちたいによって火葬かそうまでの期間きかんに数すう日にちから3か月かげつ以上いじょう、ばらつきがあることが分わかりました。厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、対応たいおうのあり方ありかたを検討けんとうし、今年度こんねんど中ちゅうに報告ほうこく書しょをまとめる方針ほうしんです。

病院びょういんや自宅じたくで亡なくなり、身寄みよりがないなどの事情じじょうで遺体いたいの引き取り手ひきとりてがない場合ばあい、死亡しぼうした場所ばしょの自治体じちたいが火葬かそうすることが法律ほうりつで定さだめられていますが、その手順てじゅんに国くにの統一とういつした基準きじゅんはありません。

高齢こうれい化かが進すすみ、1人にん暮くらしの世帯せたいも増ふえる中なか、自治体じちたいが遺体いたいを長期ちょうき間かん火葬かそうせずに葬儀そうぎ会社かいしゃに預あづけたままにしたり、火葬かそうしたあとに親族しんぞくが名乗り出なのりでてトラブルになったりするケースも起おきています。

こうした実態じったいを把握はあくするため、厚生こうせい労働ろうどう省しょうから補助ほじょ金きんを受うけて日本にっぽん総合そうごう研究所けんきゅうじょが、8月つきから9月つきにかけて自治体じちたいの対応たいおうについて初はじめて調査ちょうさを行おこないました。

その結果けっか、「墓地ぼち埋葬まいそう法ほう」に基もとづいて火葬かそうした際さいの対応たいおう開始かいしから火葬かそうまでの平均へいきん的てきな期間きかんを尋たずねたところ、全国ぜんこく1038の自治体じちたいが回答かいとうし、

▽「2日にち以内いない」が161

▽「3日にち～4日にち」が228

▽「1週間しゅうかん程度ていど」が143などとおおむね1週間しゅうかん以内いないを挙あげた自治体じちたいが多おおかった一方いっぽう、

▽「1か月かげつ以内いない」が47

▽「2か月かげつ以内いない」が32

▽「3か月かげつ以内いない」が16

▽「3か月かげつ超こえ」が11とばらつきがあることが分わかりました。

火葬かそうまでの判断はんだんについては、一定いっていの範囲はんいの親族しんぞくに連絡れんらくして引き取り手ひきとりてがないことを確認かくにんしてから火葬かそうする自治体じちたいと、病院びょういんなどから「身寄みよりがない」と引き継ひきついだ時点じてんですぐに火葬かそうする自治体じちたいに分わかれたということです。