30日午前4時ごろ、東京 国分寺市西恋ヶ窪の住宅に複数の男らが押し入り、この家に1人で住む60代の女性の顔や手足を粘着テープで縛ってハンマーで殴るなどの暴行を加えたうえ逃走しました。
女性は顔を殴られ、腕を骨折するなどの大けがをしました。
警視庁によりますと、女性が2階で寝ていたところ、物音がしたため1階に降りると「騒ぐな。殺すぞ」と脅され、「金を出せ」と書かれたスマートフォンの画面を見せられたということです。
その後、物音がしなくなったため、女性は自力で外に出て通りかかった新聞配達員に助けを求め、午前5時ごろに110番通報しました。
押し入ったのは4、5人とみられ、このうち一部は黒の上着とズボンを身につけ、黒の帽子をかぶっていたということです。
勝手口のガラスが割られ、室内は荒らされていたということで、警視庁は強盗傷害事件として被害品の確認を進めるとともに、逃げた男らの行方を捜査しています。
現場は、JR中央線の西国分寺駅から北に500メートルほど離れた住宅街です。
都内では28日にも、東京 練馬区の住宅に闇バイトで集まったとみられる20代の容疑者らが押し入る強盗事件が起きていて、警視庁は関連についても調べています。
防犯カメラに侵入時の音声か
現場近くの住宅に設置された防犯カメラには、男らが侵入する際に記録されたとみられる音声が入っていました。
午前3時55分ごろ、何かを壊すような「ドン」という大きな音がしたあと、数回連続で物をたたく音が聞こえます。
また、午前4時3分ごろには、女性の叫ぶような声も聞こえました。
住民「都内で強盗事件相次ぎ怖い」
現場近くに住む50代の女性は「事件のあと、警察が家に来てしばらく外に出ないでほしいと言われました。都内で強盗事件が相次いでいて怖いです。警察には、早く容疑者を捕まえてほしい」と話していました。