大リーグのプレーオフには合わせて12チームが出場し、1日から始まったワイルドカードシリーズは3試合の短期決戦で先に2勝したチームが地区シリーズに進みます。
このうちアメリカンリーグでは、西部地区優勝のアストロズとワイルドカードでプレーオフに進んだタイガースがアストロズの本拠地、ヒューストンで第2戦に臨みました。
初戦を制したタイガースは、6回、1番・メドウズ選手のソロホームランで先制しました。
アストロズは、先発に中継ぎ投手を起用し、その後も小刻みにつなぐタイガース投手陣から得点を奪えませんでしたが、7回、ノーアウト満塁と攻め、9番・シングルトン選手のファーストゴロがフィルダースチョイスとなって同点に追いつくと、1番・アルトゥーベ選手の犠牲フライで2対1と勝ち越しました。
追うタイガースは、8回、相手のミスで同点に追いつき、なお2アウト満塁のチャンスに代打・イバニェス選手が走者一掃のタイムリーツーベースを打って5対2と勝ち越しました。
タイガースは、アストロズに5対2で逆転勝ちし、2連勝で10年ぶりの地区シリーズ進出を決めました。
アストロズの菊池投手は、登板がないままワイルドカードシリーズでの敗退となりました。
タイガースの前田投手は、このシリーズの出場選手登録から外れています。
タイガースは、5日から始まる地区シリーズで中部地区優勝のガーディアンズと対戦します。
アメリカンリーグのもう1試合は、いずれもワイルドカードでプレーオフに進んだオリオールズとロイヤルズが対戦しました。
第1戦に勝ったロイヤルズは、1対1の6回、2アウト一塁三塁から今シーズン首位打者に輝いた2番・ウィットJr選手のセカンドへの内野安打で1点を勝ち越しました。
ウィットJr選手が2試合連続で決勝点をたたき出したロイヤルズが2対1でオリオールズに競り勝ち、2連勝で地区シリーズ進出を決めました。
ロイヤルズは、5日から始まる地区シリーズで東部地区優勝のヤンキースと対戦します。
タイガース 前田健太「次もみんなで勝てるように頑張りたい」
地区シリーズ進出を決めたタイガースの前田健太投手は「チームが久しぶりにプレーオフに進出して勝ち上がり、すごく状態もよくて雰囲気もよいので次のカードもみんなで勝てるように頑張りたい」と話しました。
そのうえで、自身が出場選手登録から外れていることについては「直接チームの勝敗に関わることができず、ベンチから勝利を願うことしかできないので、気持ちを届けられたらと思う。チームの戦いが終わるまでしっかり準備は続けてくれと言われているので準備はしたい」と話していました。
アストロズ 菊池雄星「悔しいがこのチームでやれてよかった」
ワイルドカードシリーズで登板することなく今シーズンを終えたアストロズの菊池雄星投手は「移籍して2か月間すばらしい時間を過ごして、このチームで長く野球をしたいと思っていたしやり残したことがある。ここからというところで負けてしまい、ここで終わると思っていなかったので悔しい気持ちがあるが、このチームでやれてよかったと思う」話しました。
そのうえでシーズン途中にブルージェイズから移籍し、アストロズでは5勝を挙げてチームの地区優勝に貢献した今シーズンを振り返っては「まず健康で1年間ローテーションを守れたということがいちばんだった」と話していました。