日本は予選リーググループDを2連勝し、すでに決勝トーナメント進出を決めていて、30日、フランス西部のナントで行われた第3戦でイスラエルと対戦しました。
日本は第2戦から先発メンバーを6人入れ替え、フォワードの佐藤恵允選手などが名を連ねました。
試合は序盤、イスラエルのシュートをゴールキーパーの小久保玲央ブライアン選手が好セーブで防ぎ、今大会無失点の守備がこの試合も力を見せました。
一方、攻撃陣はゴール前での決定力を欠いて、0対0で前半を終えました。
後半に入ると日本はキャプテンの藤田譲瑠チマ選手や細谷選手などを投入し、徐々にチャンスを作ってゴールに迫り、後半のアディショナルタイムに佐藤選手のクロスボールに細谷選手が直接右足で合わせて先制しました。
日本はこのままイスラエルに1対0で勝って3連勝とし、予選リーグ1位通過を決めました。
準々決勝は8月2日に行われ、日本は東京大会の準決勝で延長戦の末敗れたスペインと対戦します。
GK小久保「自分をちょっとは褒めてもいいのかな」
予選リーグ全試合にフル出場し、無失点でチームの勝利に貢献した、ゴールキーパーの小久保玲央ブライアン選手は「『無失点で勝つ』と監督に言われていたので、それが結果になってうれしい。自分をちょっとは褒めてもいいのかなと思う」と振り返りました。
そして、準々決勝のスペイン戦に向けて「しっかり準備していきたい。自分たちらしくプレーできているので、変に考えすぎず、今までどおりやっていきたい」と話していました。
大岩監督「選手の力で勝ちきった」
大岩剛監督は、イスラエル戦について「いろいろなことをやらなければいけない試合だった。その中で選手の力で勝ちきったというのはとてもうれしい」と振り返りました。
準々決勝で対戦するスペインについては「相手がどこだろうと勝ちにこだわりながらチームを前進させたい」と話していました。
光ったのは終盤の粘り強さ
予選リーグの3試合、を見せました。ゴールキーパーを除いたフィールドプレーヤー全員が出場機会を得て持ち味を発揮し、オーバーエイジ枠を使わなくても世界と戦う力があることを証明しました。
中でも光ったのはです。第2戦のマリ戦、そして第3戦のイスラエル戦と、両チーム無得点の緊迫した展開の中で集中力を切らさずに粘り強く守り続け、終盤の決勝点につなげました。ペナルティーエリアに攻め込まれてシュートを打たれるシーンもありましたが、ゴールキーパーの小久保玲央ブライアン選手がことごとくシュートを止め、失点を防ぎました。
試合のあと、大岩剛監督は「われわれは前線の守備や最終ラインの守備など、いろいろなことを積み上げてきた」とチームの連係の蓄積を強調しました。そのうえで「選手の力で勝ちきったというのはとてもうれしい」と粘り強く戦った選手たちをたたえました。
ディフェンダーの木村誠二選手はと笑顔で振り返りました。
結束力を強め スペインとの準々決勝へ
次のと口をそろえて話すように、日々の練習の様子からもが伝わってきます。オーバーエイジ枠を使わず23歳以下の選手による日本代表が結束力を強めて、スペインとの準々決勝に臨みます。