能登のと半島はんとう地震じしんの発生はっせいから7か月かげつ 災害さいがい関連かんれん死し100人にん超ちょうの見通みとおし

石川いしかわ 318人にん死亡しぼう 3人にん行方ゆくえ不明ふめい

ことしの元日がんじつに発生はっせいした能登のと半島はんとう地震じしんで、石川いしかわ県けんではこれまでに318人にんが死亡しぼうし、3人にんが行方ゆくえ不明ふめいとなっています。

亡なくなった人ひとのうち89人にんは災害さいがい関連かんれん死しで、今週こんしゅうの審査しんさ会かいで認定にんていの答申とうしんが出だされた21人にんを加くわえると災害さいがい関連かんれん死しは110人にんとなり、死者ししゃは339人にんとなる見通みとおしです。

災害さいがい関連かんれん死しの認定にんていをめぐっては、さらに150人にん以上いじょうが遺族いぞくから申請しんせいが出だされていて、今後こんごもストレスや疲つかれから体調たいちょうを崩くずして亡なくなる人ひとが増加ぞうかすることが懸念けねんされています。

避難ひなんが長期ちょうき化かしている人ひともいて、1日にちの時点じてんで石川いしかわ県内けんないの避難ひなん所しょには合あわせて1422人にんが身みを寄よせています。

このうち旅館りょかんやホテルなどの2次じ避難ひなん所しょでは705人にんが暮くらしていますが、石川いしかわ県けんは原則げんそくとして今月こんげついっぱいを期限きげんとしていて、退去たいきょできない事情じじょうがある場合ばあいは個別こべつに対応たいおうするとしています。

一方いっぽう、仮設かせつ住宅じゅうたくは、県けんが必要ひつようと見積みつもる6804戸このうち9割わりほどが今月こんげつ中ちゅうに完成かんせいする予定よていですが、一部いちぶは11月つきまでかかる見通みとおしです。

安定あんていした住すまいの確保かくほに時間じかんがかかる中なか、それぞれの状況じょうきょうに応おうじたきめ細きめこまかな支援しえんを継続けいぞくしていくことが求もとめられています。

富山とやま 住宅じゅうたくなどの公費こうひ解体かいたい完了かんりょうは約やく2％にとどまる

能登のと半島はんとう地震じしんの発生はっせいから7か月かげつとなる中なか、富山とやま県けんの被災ひさい地ちで住宅じゅうたくなどの公費こうひ解体かいたいが完了かんりょうしたのは申請しんせいのおよそ2％にとどまっていて、住すまいの再建さいけんに向むけた取り組とりくみをどう進すすめていくかが課題かだいです。

富山とやま県けんによりますと、能登のと半島はんとう地震じしんでは、富山とやま県けんの3人にんが石川いしかわ県けんで被災ひさいして亡なくなり、先月せんげつ31日にちの時点じてんで県内けんないで54人にんがけがをしました。

また、全ぜん半壊はんかいの1038棟むねを含ふくむ2万まん1273棟むねの住宅じゅうたくに被害ひがいが出でて、いわゆる「みなし仮設かせつ」の賃貸ちんたい住宅じゅうたくや公営こうえい住宅じゅうたくで暮くらしている人ひとは612人にんにのぼります。

被災ひさい地ちでは全ぜん半壊はんかいした建物たてものの解体かいたいや撤去てっきょを自治体じちたいが費用ひようを負担ふたんして行おこなう「公費こうひ解体かいたい」が行おこなわれていて、県けんや自治体じちたいによりますと対象たいしょうは1493棟むねにのぼると見込みこまれていますが、申請しんせいがあったのはその4割わり余あまりの629件けんにとどまっているということです。

また、解体かいたいが完了かんりょうしたのは先月せんげつ30日にちに時点じてんで11件けんで、申請しんせいのおよそ2％だということです。

申請しんせいや解体かいたいが進すすんでいないのは、自宅じたくを解体かいたいするか修復しゅうふくするか決きめかねている人ひとが多おおいほか、解体かいたい前まえの片かたづけに時間じかんがかかっていることが要因よういんとみられるということで、自治体じちたいでは申請しんせい期限きげんを延長えんちょうする措置そちをとっています。

解体かいたいの完了かんりょう時期じきについて

▽高岡たかおか市し、射水いみず市し、富山とやま市し、小矢部おやべ市しは今年度こんねんど中ちゅうを

▽氷見ひみ市しは来年らいねん度ど中ちゅうを見込みこんでいて

住すまいの再建さいけんに向むけた取り組とりくみをどう進すすめていくかが課題かだいです。

また県けんによりますと、石川いしかわ県けんの被災ひさい者しゃの109人にんが富山とやま県内けんないのホテルや公営こうえい住宅じゅうたく、高齢こうれい者しゃ施設しせつなどに滞在たいざいしていて、引き続ひきつづき支援しえんが求もとめられています。