バイデン大統領の選挙戦からの撤退を受けて、与党・民主党は後継の大統領候補にハリス副大統領を正式に指名するため、代議員による投票を、1日からオンラインで行っています。
投票期間は5日まで続きますが、党全国委員会のハリソン委員長は2日、ハリス氏の陣営が開いたオンラインのイベントで、ハリス氏がこれまでに指名に必要な過半数の票を獲得し、党の大統領候補として指名されることが決まったと明らかにしました。
イベントにはハリス氏も電話で参加し「来週、投票期間が終わりしだい、正式に指名を受け入れる。すでに指名獲得に必要な代議員を確保できたと知ることができて嬉しい」と述べて5日に投票が締め切られたあと、正式に指名を受諾する考えを示しました。
そして「将来の大統領としてこの戦いに挑む準備はできている。私たちが戦えばみんな口をそろえて『勝つ』と言うだろう」と決意を示しました。
ハリス氏は、共和党のトランプ前大統領と対決することになり、当選すればアメリカ史上初の女性の大統領となります。
民主党としては、およそ3か月後に迫った選挙に向けて党の結束強化を急ぎたい考えです。
トランプ陣営“民主党こそ真の『民主主義への脅威』”
民主党の大統領候補にハリス副大統領が指名されることが決まったことを受け、トランプ氏の陣営は2日、声明を発表し「民主党は、共産主義の中国のようなプロセスで前の候補者を退陣させ、可能なかぎり民主的ではない方法でハリス氏に権力を与えた。民主党こそが真の『民主主義への脅威だ』」として、予備選挙を経ずに、代議員の投票のみでハリス氏が指名されることを批判しました。