パリ五輪ごりん “ふるさとにはつのメダルを” パレスチナ選手せんしゅ奮闘ふんとう

Easy Japanese news
Aug 7, 2024 22:08 2
Furigana
日本报纸
パリオリンピックには、パレスチナから8にん選手せんしゅ参加さんかします。そのうちの1にんがテコンドー男子だんし58キロきゅう出場しゅつじょうし、ふるさとへのおもむねに、はじめてのオリンピックの舞台ぶたいのぞみました。

パレスチナのオマル・ヤーセルイスマイル選手せんしゅ(18)は両親りょうしんヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんのパレスチナ暫定ざんてい自治じち出身しゅっしんで、自身じしんはUAE=アラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽうまれそだちました。

9さいとき友人ゆうじんとテコンドー道場どうじょうおとずれたことがきっかけ競技きょうぎはじめ、身体しんたい能力のうりょくたかさと手足てあしながさをかした攻撃こうげき頭角とうかくあらわしました。

パレスチナは、1996ねんのアトランタオリンピックから選手せんしゅ参加さんかするようになり、これまでは推薦すいせんわくでの参加さんかでしたが、今回こんかい、ヤーセルイスマイル選手せんしゅはパレスチナ史上しじょうはじめて予選よせん勝ち抜かちぬいて、オリンピック出場しゅつじょう切符きっぷ自力じりきれました。

パレスチナをこころのふるさとだとかんじるというヤーセルイスマイル選手せんしゅは、パレスチナでつづイスラエルぐんによる攻撃こうげき現地げんち親戚しんせき知り合しりあなどうしない、おおきなかなしみ直面ちょくめんしながらも、練習れんしゅう専念せんねんしてきたといいます。

ことし6つき、UAEでNHKの取材しゅざいおうじたヤーセルイスマイル選手せんしゅは「ふるさとできていることに衝撃しょうげきけている。いまは、試合しあい集中しゅうちゅうするためできるかぎりSNSはないようにしているが、ガザできていることをけっしてわすれてはいけない」とくるしいむねうちかしました。

そのうえで「わたしたち選手せんしゅ活躍かつやくして、パレスチナのどもたちのお手本おてほんになれば、きっとどもたちも自分じぶんゆめ実現じつげんできるというやる気やるきにつながるとおもわたし目標もくひょう金メダルきんめだるで、それ成し遂なしとげる自信じしんある」とべ、ふるさとにはじめてのメダルを持ち帰もちかえ決意けついかたっていました。

ヤーセルイスマイル選手せんしゅは、いま一刻いっこくはや停戦ていせん必要ひつようとしたうえで「まずは戦争せんそうという色眼鏡いろめがねなしにパレスチナ選手せんしゅたちの試合しあい純粋じゅんすいてほしい。わたしたちの実力じつりょくてほしい。そのうえで世界せかい人々ひとびとわたしたちがつたえたいメッセージみみかたむけてくれたらうれしい」とはなしていました。

ヤーセルイスマイル選手せんしゅ 五輪ごりんはつ勝利しょうり 2せんやぶれる

パレスチナのガザ地区ちくでのだい規模きぼ戦闘せんとうはじまってから10か月かげつなる7にち、ヤーセルイスマイル選手せんしゅ初戦しょせんむかえました。

名前なまえ会場かいじょう紹介しょうかいされると、観客かんきゃくからおおきな拍手はくしゅおくられたほか、パレスチナのはたって応援おうえんするひと姿すがたもみられました。

試合しあいでは、ながリーチをかしたりで果敢かかん攻め込せめこみ、相手あいて次々つぎつぎりをめていきました。

終始しゅうしリードをうばい、2ラウンドを連取れんしゅして、自身じしんにとって、オリンピックでのはつ勝利しょうりおさめました。

試合しあい、ヤーセルイスマイル選手せんしゅは「つよ相手あいてとのむずかしい試合しあいだった。観客かんきゃくがパレスチナのことを応援おうえんしてくれて、勇気ゆうきをもらえた。わたしいつもパレスチナ、とくガザのひとたちのためにたたかっている。パレスチナに金メダルきんめだるをもたらしたい」とはなしていました。

つづいて、ヤーセルイスマイル選手せんしゅ準々じゅんじゅん決勝けっしょう進出しんしゅつをかけてスペインの選手せんしゅ対戦たいせんしましたが、あといちおよばず、やぶれました。

試合しあい終了しゅうりょうくやしがるヤーセルイスマイル選手せんしゅ対戦たいせん相手あいていだせ、会場かいじょうからも健闘けんとうをたたえるしみない拍手はくしゅおくられました。

対戦たいせんしたスペインの選手せんしゅ決勝けっしょうすすんだ場合ばあい、ヤーセルイスマイル選手せんしゅ銅メダルどうめだる目指めざ敗者はいしゃ復活ふっかつせんにまわります。

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