日本新聞: 松本人志さんと文藝春秋側が合意名誉毀損の訴えを取り下げ

松本まつもと人志ひとしさんと文藝ぶんげい春秋しゅんじゅう側がわが合意ごうい名誉めいよ毀損きそんの訴うったえを取り下とりさげ

Nov 8, 2024 17:11 1

Furigana

人気にんきお笑おわらいコンビ「ダウンタウン」の松本まつもと人志ひとしさんが、性的せいてきな被害ひがいを受うけたとする女性じょせいの証言しょうげんを掲載けいさいした週刊しゅうかん文春ぶんしゅんの記事きじで名誉めいよを傷きずつけられたとして賠償ばいしょうを求もとめた裁判さいばんで、松本まつもとさんと発行はっこう元もとの文藝ぶんげい春秋しゅんじゅう側がわが合意ごういして訴うったえが取り下とりさげられたことが、関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

松本まつもと人志ひとしさんは、去年きょねん12月つき発売はつばいの週刊しゅうかん文春ぶんしゅんに、松本まつもとさんから性的せいてきな被害ひがいを受うけたとする女性じょせい2人にんの証言しょうげんが掲載けいさいされ、名誉めいよを傷きずつけられたとして、発行はっこう元もとの文藝ぶんげい春秋しゅんじゅうと編集へんしゅう長ちょうに5億おく5000万まん円えんの損害そんがい賠償ばいしょうなどを求もとめる訴うったえを起おこしました。

ことし3月つきに東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょで始はじまった裁判さいばんで、文藝ぶんげい春秋しゅんじゅう側がわが、全面ぜんめん的てきに争あらそう姿勢しせいを示しめし、記事きじのどの部分ぶぶんが事実じじつに反はんするのか明確めいかくにするよう求もとめたのに対にたいし、松本まつもとさん側がわは、具体ぐたい的てきな主張しゅちょうをするために女性じょせいの名前なまえや住所じゅうしょなどを明あかすよう求もとめ、その後そのご争点そうてんと証拠しょうこを整理せいりする手続てつづきが非ひ公開こうかいで行おこなわれていました。

こうした中なか、松本まつもとさんと文藝ぶんげい春秋しゅんじゅう側がわが合意ごういして8日にち、訴うったえが取り下とりさげられたことが関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

裁判所さいばんしょを介かいさない形かたちで双方そうほうが話し合はなしあいを進すすめた結果けっか、合意ごういが成立せいりつしたとみられますが、合意ごういの内容ないようや詳くわしい経緯けいいなどは明あきらかになっていません。

これまでの経緯けいい

発端ほったんは、去年きょねん12月つきに発売はつばいされた週刊しゅうかん文春ぶんしゅんの記事きじでした。

9年ねん前まえの2015年ねんに松本まつもとさんから性的せいてき被害ひがいを受うけたとする2人にんの女性じょせいの証言しょうげんを報ほうじました。

記事きじによりますと、2人にんはいずれもお笑おわらいタレントに誘さそわれて都内とないのホテルで開ひらかれた飲のみ会かいに参加さんかし、途中とちゅうからゲームなどとして松本まつもとさんと寝室しんしつに2人にんきりにさせられ、同意どういなしで性的せいてき行為こういをされたとしています。

この報道ほうどうを受うけて、松本まつもとさんはことし1月つき8日にち、裁判さいばんに注力ちゅうりょくしたいとして所属しょぞく事務所じむしょを通をつうじて芸能げいのう活動かつどうを休止きゅうしすると発表はっぴょうし、自身じしんのSNSに「事実じじつ無根むこんなので闘たたかう」と投稿とうこう。

その2週間しゅうかん後ごの1月つき22日にちに訴うったえを起おこしました。

3月つきに始はじまった裁判さいばんで松本まつもとさん側がわは「記事きじに記載きさいされている時期じきと場所ばしょにおいて女性じょせいの参加さんか者しゃもいる飲のみ会かいに同席どうせきしたことは否定ひていしない」としたうえで「性的せいてき行為こういを強要きょうようしたという客観きゃっかん的てき証拠しょうこは存在そんざいしないのに記事きじで名誉めいよを傷きずつけられた」と主張しゅちょうしました。

一方いっぽう、文藝ぶんげい春秋しゅんじゅう側がわは「女性じょせいに対にたいして複数ふくすう回かいの取材しゅざいを重かさね証言しょうげんの信用しんよう性せいについて慎重しんちょうに検討けんとうしたうえで松本まつもとさんに対にたいする取材しゅざいも経へて確信かくしんした。同意どういのない性的せいてき行為こういは真実しんじつだ」と全面ぜんめん的てきに争あらそっていました。