“性せい被害ひがいを認みとめて謝罪しゃざいを” ジャニーズ問題もんだい 当事者とうじしゃの訴うったえ

性せい被害ひがいを訴うったえる当事者とうじしゃの会かいには同様どうようの相談そうだんが相次あいついでいて、このうち今月こんげつ新あらたに加くわわった元もとタレント2人にんは、特別とくべつチームには事務所じむしょが変かわるような提言ていげんをしてほしいと話はなしています。

加くわわった元もとタレント2人にん

「ジャニーズ性せい加害かがい問題もんだい当事者とうじしゃの会かい」はジャニー喜多川きたがわ前ぜん社長しゃちょうからの被害ひがいを受うけたと訴うったえている元もとタレント7人にんがことし6月つきに立たち上あげたもので、事務所じむしょに対にたいして性せい被害ひがいがあったことの認定にんていと謝罪しゃざいを求もとめて活動かつどうしています。

今月こんげつ4日にちには、この問題もんだいを調査ちょうさし、当事者とうじしゃの会かいにも聞きき取とりをした国連こくれんの人権じんけん理事りじ会かいの専門せんもん家かが「数すう百ひゃく人にんが性的せいてき搾取さくしゅと虐待ぎゃくたいに巻き込まきこまれるという深ふかく憂慮ゆうりょすべき疑惑ぎわくが明あきらかになった」などとする見解けんかいを示しめしました。

こうした中なか、当事者とうじしゃの会かいには自分じぶんも被害ひがいにあったなどという相談そうだんが数すう十じゅう件けん寄よせられているということで、このうち2人にんが今月こんげつから新あらたにメンバーに加くわわりました。

その1人にん、大島おおしま幸広ゆきひろさん（38）は中学ちゅうがく2年生ねんせいだった1998年ねんにジャニーズ事務所じむしょに入はいり、入所にゅうしょした初日しょにちに前ぜん社長しゃちょうの自宅じたくで性せい被害ひがいを受うけたといいます。

その後そのごも頻繁ひんぱんに自宅じたくに呼よばれ、退しさ所ところするまでの週しゅうに数すう回かい、2年間ねんかんでおよそ200回かいの被害ひがいにあったといいます。

参加さんかを決きめた理由りゆうについて大島おおしまさんは「5月つきに事務所じむしょの社長しゃちょうがおわびする動画どうがが出でた時点じてんでは『今いまは被害ひがいの声こえが出でているけどまた消きえていくのかな』と正直しょうじき思おもっていました。それが国連こくれんの調査ちょうさが入はいり、そのあとの当事者とうじしゃの会かいの皆みなさんの会見かいけんを見みて、自分じぶんも頑張がんばりたいと心こころを決きめました」と話はなしていました。

もう1人にんの長渡ながわたり康二こうじさん（40）は、1996年ねんに事務所じむしょに入はいり、入所にゅうしょから数すうか月かげつ後ごに大阪おおさかのホテルに呼よばれて被害ひがいを受うけたといいます。

その後そのご、何なん度ども抵抗ていこうするようになると、次第しだいに前ぜん社長しゃちょうから距離きょりを置おかれるようになったといい、活動かつどうは難むずかしいと考かんがえて退しさ所しょしました。

長ちょう渡わたるさんは「夢ゆめを持もっていたのと、母子ぼし家庭かていで応援おうえんしてくれる親おやに報むくいたいという思おもいもあり活動かつどうしていました。でも売うれるために行為こういに耐え忍たえしのんでいかないといけないのは耐たえられず、このままいても無理むりだなと思おもってやめました。当時とうじから人ひとには話はなさず、意識いしき的てきに思い出おもいださないように過すごしてきました」と語かたりました。

“声こえを上あげられるように変かわってほしい”

29日にち、事務所じむしょが設置せっちした外部がいぶの専門せんもん家かによる特別とくべつチームが再発さいはつ防止ぼうしに向むけて提言ていげんするのを前まえに、2人にんは事務所じむしょや芸能げいのう界かい、社会しゃかいが変かわっていく内容ないようを示しめしてほしいと話はなしていました。

大島おおしまさんは「事務所じむしょの幹部かんぶには自分じぶんを守まもるのではなく、まずは性せい被害ひがいを認みとめて謝あやまってほしい。おかしいことはおかしいとタレントたちが声こえを上あげられる事務所じむしょになるように、報道ほうどう機関きかんを含ふくめた周まわりもそれを指摘してきしていけるように変かわってほしい」と話はなしていました。

また長渡ながわたりさんは「ジャニーズ事務所じむしょはもちろんだが、芸能げいのう界かい全体ぜんたいで、社会しゃかい全体ぜんたいで、性せい被害ひがいがあるのは当たり前あたりまえではないと、ダメなものはダメなのだと全員ぜんいんの意識いしきが変かわってほしい。少すこしでも声こえを上あげることで意識いしきを高たかめていくために自分じぶんも貢献こうけんしていきたい」と話はなしていました。