Báo tiếng Nhật: 落語家パワハラ裁判元師匠に80万円支払い命じる判決東京地裁

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Jan 26, 2024 16:01

Furigana

落語らくご家かの三遊さんゆう亭ちん圓えん歌かさんから理不尽りふじんな暴言ぼうげんや暴行ぼうこうを何なん度ども受うけたとして、弟子でしだった男性だんせいが賠償ばいしょうを求もとめた裁判さいばんで、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょは「落語らくご家かとしての活動かつどうに悪あく影響えいきょうを与あたえるパワーハラスメントというほかない」と指摘してきして、圓えん歌かさんに80万まん円えんの支払しはらいを命めいじる判決はんけつを言い渡いいわたしました。

三遊さんゆう亭ちん圓えん歌かさんの弟子でしだった落語らくご家かの吉原よしわら馬ば雀すずめさんは、2010年ねんからおととしまでの間ま、態度たいどに腹はらを立たててどなられたり殴なぐられたりするなどの暴言ぼうげんや暴行ぼうこうを受うけたとして圓えん歌かさんに賠償ばいしょうを求もとめました。

圓えん歌かさん側がわは「落語らくごという文化ぶんか芸術げいじゅつを伝承でんしょうする指導しどうの一環いっかんだ」などとして争あらそっていました。

26日にちの判決はんけつで東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょの杜もり下か弘ひろ記き裁判さいばん長ちょうは「落語らくご界かいの師弟してい関係かんけいは濃密のうみつな人間にんげん関係かんけいであると同時どうじに師匠ししょうの優越ゆうえつ的てき立場たちばを背景はいけいとする歴然れきぜんたる上下じょうげ関係かんけいが存在そんざいし、パワーハラスメントが生しょうじる可能かのう性せいをはらんでいる」と指摘してきしました。

その上うえで、平手ひらてで頭あたまをたたいたり、土下座どげざさせてどなったりした行為こういなどについて不法ふほう行為こういにあたると認みとめ「社会しゃかい的てきに許ゆるされる範囲はんいを超こえていて、落語らくご家かとしての活動かつどうに悪あく影響えいきょうを与あたえるパワーハラスメントというほかない。弟子でしである以上いじょう逃げ場にげばがなかった原告げんこくの精神せいしん的てき苦痛くつうは見逃みのがせない」と述のべました。

一方いっぽう「方法ほうほうは適切てきせつでなかったが、立派りっぱなはなし家はなしかとして大成たいせいすることを望のぞんで指導しどうしていたことは考慮こうりょすべきだ」などとして、300万まん円えんの請求せいきゅうに対にたいし80万まん円えんの賠償ばいしょうを命めいじました。

吉原よしはら馬うま雀すずめさん「安あんどしている」

三遊さんゆう亭ちん圓えん歌かさんの元もと弟子でしで落語らくご家かの吉原よしわら馬ば雀すずめさんは判決はんけつを受うけて記者きしゃ会見かいけんし「この裁判さいばんを通をつうじて元もと師匠ししょうからの指導しどうという名なを借かりた長年ながねんのハラスメントについて私わたしの人格じんかく権けんの侵害しんがいが認みとめられ、安あんどしています。そもそも弟子でしにも人権じんけんがあり、それを無視むしした指導しどうは誤あやまっています。これからの業界ぎょうかいには、落語らくご家かである前まえに一いち社会しゃかい人じんという自覚じかくが師匠ししょうにも弟子でしにも必要ひつようになると思おもいます」と述のべました。

また、馬うま雀すずめさんは、去年きょねん7月つきに別べつの師匠ししょうのもとで再さい出発しゅっぱつしたということで、上下じょうげ関係かんけいの厳きびしい落語らくご界かいでのハラスメントを防ふせぐ活動かつどうに力ちからを入いれる考かんがえを示しめしました。

三遊さんゆう亭ちん圓えん歌かさんとは

落語らくご協会きょうかいの公式こうしきサイトなどによりますと、三遊さんゆう亭ちん圓えん歌かさんは1987年ねんに三遊さんゆう亭ちん歌か之の介かいとして真打しんうちに昇進しょうしんしたあと、2019年ねんには落語らくご界かいの大だい名跡みょうせき、三遊さんゆう亭ちん圓えん歌かを4代目だいめとして襲名しゅうめいし、おととし10月つきまでのおよそ2年ねん、落語らくご協会きょうかいの理事りじを務つとめました。