日本新聞: 石川志賀町で大地震引き起こした活断層とは異なる断層確認

石川いしかわ志賀しか町まちで大だい地震じしん引き起ひきおこした活かつ断層だんそうとは異ことなる断層だんそう確認かくにん

Jan 28, 2024 07:01 1

Furigana

能登のと半島はんとう地震じしんで震度しんど7の揺ゆれを観測かんそくした石川いしかわ県けん志賀しか町まちで、大だい地震じしんを引き起ひきおこした活かつ断層だんそうとは異ことなる断層だんそうが確認かくにんされました。

2つの断層だんそうはほぼ同時どうじにずれ動うごいたとみられ、調査ちょうさした専門せんもん家かは「見みつかった断層だんそうはおよそ20キロ離はなれているが、大だい地震じしんに付随ふずいして活動かつどうしたとみられ、今後こんごの防災ぼうさいを考かんがえるうえで非常ひじょうに重要じゅうような発見はっけんだ」と指摘してきしています。

名古屋なごや大学だいがくの鈴木すずき康弘やすひろ教授きょうじゅらの研究けんきゅうグループは、能登のと半島はんとう地震じしんで震度しんど7を観測かんそくした志賀しか町まちの北部ほくぶで地面じめんの状況じょうきょうを調査ちょうさしました。

それによりますと地面じめんは

▽南東なんとう側がわが50センチ程度ていどたわみながら隆起りゅうきし

▽10センチから50センチ程度ていど左側ひだりがわへずれている地点ちてんが5か所かしょ見みつかりました。

隆起りゅうきした範囲はんいは富来とみく川がわ南岸なんがん断層だんそうに沿そってほぼ直線ちょくせん状じょうに並ならんでいることなどから、地震じしんによってずれ動うごいた断層だんそうが地表ちひょうに表あらわれたとみられるということです。

最大さいだい震度しんど7の揺ゆれを引き起ひきおこした地震じしんは、能登のと半島はんとう北部ほくぶの沿岸えんがんに伸のびる活かつ断層だんそうが広ひろ範囲はんいにわたってずれ動うごいたとみられていますが、鈴木すずき教授きょうじゅは南みなみへおよそ20キロ離はなれた断層だんそうが大だい地震じしんとほぼ同時どうじにずれ動うごいた「大変たいへん珍めずらしい現象げんしょうだ」としています。