北アフリカのモロッコで2900
人以上が
死亡した
地震の
発生から1
か月となります。
山岳地帯の
被災地では
依然、
多くの
人たちが
粗末な
テントでの
避難生活を
余儀なくされていて、
冬を
前に
支援を
どう行き渡らせるかが、
大きな課題となっています。
モロッコ中部の山岳地帯では先月8日の夜遅くにマグニチュード6.8の地震が起き、モロッコ政府によりますとこれまでに2946人が死亡し、5674人がけがをしたほか、5万棟の住宅が被害を受けたということです。
モロッコ政府は今月6日から自宅が倒壊したり、損壊したりした世帯に対して月額で日本円にして3万5000円余りの緊急援助金の支給を始め、1年間、支給するとしています。
ただ、被災地では1か月がたつ今も多くの人たちが粗末なテントでの避難生活を強いられていて、被災者の1人は「夜は寒く、冬がやってくるのが怖い。マットレスや毛布が必要だ」と話していました。
IFRC=国際赤十字・赤新月社連盟は、被災地の標高は2000メートルほどで、今後、寒さが厳しくなるとしたうえで、断熱性の素材を使ったテントなど防寒対策の支援が必要だと指摘しています。
被災地は山岳地帯の広い範囲に点在していて、冬を前に支援をどう行き渡らせるかが大きな課題となっています。