Báo tiếng Nhật: コロナ家族感染 “子を残し親が亡くなる” 相次ぐ親の重症化

コロナ家族かぞく感染かんせん “子こを残のこし親おやが亡なくなる” 相次あいつぐ親おやの重症じゅうしょう化か

Sep 2, 2021 18:09

Furigana

感染かんせん力りょくが強つよい「デルタ株かぶ」が主流しゅりゅうとなる新型しんがたコロナウイルスの第だい5波はでは、子育こそだて中ちゅうの家庭かていで感染かんせんが広ひろがり、親おやが重症じゅうしょう化かするケースが相次あいついでいます。首都しゅと圏けんにある大学だいがく病院びょういんでは、子こどもとともに感染かんせんし、重症じゅうしょう化かした夫婦ふうふに対にたいして懸命けんめいな治療ちりょうが続つづけられたものの、50代だいの夫おっとが子こを残のこして亡なくなる事態じたいが起おきました。

川越かわごえ市しにある、埼玉医科大学総合医療センターさいたまいかだいがくそうごういりょうせんた-では、重症じゅうしょう患者かんじゃの治療ちりょうを続つづけていて、第だい5波はでは、40代だいや50代だいの世代せだいが重症じゅうしょう化かするケースが相次あいついでいます。

31日にち、集中しゅうちゅう治療ちりょう室しつでは、40代だいの女性じょせいに対にたいし、懸命けんめいな治療ちりょうが続つづけられていました。

女性じょせいは、50代だいの夫おっとと10代だいの子こどもと暮くらしていましたが、8月つき中旬ちゅうじゅんに子こどもが発熱はつねつし、新型しんがたコロナへの感染かんせんが確認かくにんされ、女性じょせいや夫おっとも次々つぎつぎに感染かんせんが判明はんめいしました。

最初さいしょは症状しょうじょうが軽かるく、自宅じたくで療養りょうようしていましたが、呼吸こきゅうの苦くるしさなどがみられるようになり、感染かんせん確認かくにん後ご、およそ1週間しゅうかんで入院にゅういんしました。

しかし、このとき、すでに重症じゅうしょうに近ちかい状態じょうたいで、2日にち後ごには人工じんこう呼吸こきゅう器きが必要ひつようになり、今いまも予断よだんを許ゆるさない状況じょうきょうが続つづいています。

また、50代だいの夫おっとは肺炎はいえんが悪化あっかし、懸命けんめいな治療ちりょうが行おこなわれましたが、先週せんしゅう、子こどもを残のこし、亡なくなりました。

夫婦ふうふには糖尿とうにょう病びょうなどの基礎きそ疾患しっかんがあり、まだワクチンは接種せっしゅしておらず、子こどもはワクチンを接種せっしゅ済ずみの親族しんぞくが預あずかっているということです。

治療ちりょうにあたった医師いしは、自宅じたく療養りょうようで悪化あっかする前まえに、「抗体こうたいカクテル療法りょうほう」など、適切てきせつな治療ちりょうを受うけていれば、重症じゅうしょう化かを防ふせげた可能かのう性せいがあるのではないかと指摘してきしています。

感染かんせん症しょう科かの岡おか秀昭ひであき教授きょうじゅは、「家族かぞくで感染かんせんが広ひろがり、両親りょうしんが重症じゅうしょう化かするケースが後ごを絶たたない。お子おこさんのためになんとか助たすけたいとがんばるが、残念ざんねんながら亡なくなってしまうこともある。社会しゃかい活動かつどうを営いとなみ、お子おこさんを持もつ方ほうが突然とつぜん亡なくなるのは、心こころを無むにしてはいられない」と無念むねんの思おもいを語かたりました。

その上うえで「家族かぞく全員ぜんいんが悪わるくなり、人工じんこう呼吸こきゅう器きをつける状態じょうたいになる。こんなことが起おきるのは災害さいがいであり、1つ終おわれば次つぎの患者かんじゃが来きているので切り替きりかえないといけない。医療いりょうの戦場せんじょうになっている」と厳きびしい現状げんじょうを明あきらかにしていました。

残のこされた子こどもを預あずかる取り組とりくみも

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで子育こそだて中ちゅうの若わかい世代せだいが重症じゅうしょう化かし、入院にゅういんするケースが相次あいつぐ中なか、東京とうきょう・港みなと区くでは残のこされた子こどもを預あずかる取り組とりくみが進すすめられています。

保護ほご者しゃが新型しんがたコロナに感染かんせんして入院にゅういんするなどして、子こどもの世話せわができなくなった場合ばあい、港みなと区くでは、残のこされた子こどもは▼親族しんぞくで預あずかってもらうか、▼それが難むずかしいケースでは保健所ほけんじょが保護ほご先さきを調整ちょうせいします。

そして、▼児童じどう相談そうだん所しょの委託いたくを受うけた医療いりょう機関きかんで一時いちじ保護ほごしてもらうほか、▼去年きょねん4月末げつまつからは区くが借り上かりあげたホテルの部屋へやで子こどもを預あずかる取り組とりくみを進すすめています。

ホテルで預あずかる対象たいしょうは、親族しんぞくで預あずかり先さきがない18歳さい未満みまんの子こどもたちで、PCR検査けんさで「陰性いんせい」が確認かくにんされていることが条件じょうけんです。

ホテルには、区くが委託いたくする保育ほいく事業じぎょう者しゃの保育ほいく士しが24時間じかん常駐じょうちゅうし、保育ほいくや入浴にゅうよくの介助かいじょ、食事しょくじの提供ていきょうなどを行おこなっています。

これまでに、4歳さいから15歳さいまでの21人にんの子こどもが利用りようしていて、第だい5波はが広ひろがる今年度こんねんどは、すでに昨年度さくねんどを上回うわまわる世帯せたいの対応たいおうにあたっているということです。

港みなと区く子こども家庭かてい課かの西川にしかわ克介かつすけ課長かちょうは「親おやや兄弟きょうだいがみんな陽性ようせいになり、小ちいさな子こが1人にんだけ残のこされるというケースも見受みうけられる。保護ほご者しゃが入院にゅういんが必要ひつようになった場合ばあいでも安心あんしんして治療ちりょうに専念せんねんしてもらえるよう対応たいおうしたい」と話はなしています。