企業の
パソコンなどに
侵入して
機密情報を
勝手に
暗号化し、
復元と
引き換えに
金銭を
要求する「ランサムウエア」と
呼ばれるウイルスの
被害が、ことし6
月までの
半年間に
全国で
少なくとも61
件確認されたことが
分かりました。テレワークが
普及する
一方、
対策が
不十分な
ケースが
多く警察庁が
注意を
呼びかけています。
「ランサムウエア」と呼ばれるウイルスは、企業のパソコンなどに保存してあるデータを盗み取って暗号化し、復元と引き換えに金銭を要求するもので、ことし6月までの半年間に全国の警察に61件の被害の報告があったことが分かりました。
その前の半年間からおよそ3倍に急増しています。
追跡が難しいビットコインなどで支払いを要求するケースが多く、応じない場合には外部に機密情報を公開すると脅す悪質な手口も確認されています。
新型コロナウイルスの影響でテレワークを導入する企業が増える一方、対策が不十分な中小企業で特に被害が深刻だということです。
また、被害が確認できても「企業のイメージが悪くなる」などとして、届け出ないケースも多いとみられ、警察庁は対策の強化を進めるとともに、被害については速やかに情報を共有するよう呼びかけています。