日常にちじょう生活せいかつ“制限せいげん緩和かんわ”へ考え方かんがえかた 時期じきはいつ? 何なにが変かわるのか…?

＜各地かくちの声こえ＞

「延長えんちょうした方ほうがいい。ワクチンの接種せっしゅ率りつが上あがり感染かんせん者しゃが減へったら解除かいじょすればいいと思おもう」（札幌さっぽろ 70代だい男性だんせい）

「宣言せんげんが解除かいじょされれば感染かんせんのリスクが高たかまると思おもう。政府せいふも国民こくみんも、もう一度もういちど、真剣しんけんに対応たいおうしないといけない」（東京とうきょう 30代だい男性だんせい）

「病床びょうしょうのひっ迫ひっぱくなど医療いりょう状況じょうきょうが改善かいぜんされるまでは、厳きびしくしていてもいいのではないか」（名古屋なごや 50代だい女性じょせい）

「もっと前まえの段階だんかいで対策たいさくを強化きょうかしていれば、延長えんちょうすることにならなかったと思おもう」（広島ひろしま 60代だい女性じょせい）

＜各地かくちの声こえ＞

「気持きもちが緩ゆるんでいる人ひともいると思おもう。重点じゅうてん措置そちになっても一いち人にん一いち人にんが感染かんせん対策たいさくに気きをつけることが必要ひつようだ」（仙台せんだい 男子だんし大学生だいがくせい）

「重点じゅうてん措置そちに変かわってもこれまでの生活せいかつは変かわらない。できる感染かんせん対策たいさくはきっちりやっていきたい」（岡山おかやま 60代だい女性じょせい）

「まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そち」の適用てきよう地域ちいきでは、知事ちじの判断はんだんにより、自治体じちたいから感染かんせん対策たいさくの認証にんしょうを受うけるなどした飲食いんしょく店てんで午後ごご7時半じはんまで酒類しゅるいの提供ていきょうができるとしたほか、地域ちいきの感染かんせん状況じょうきょうなどを踏ふまえて午後ごご9時じまでの営業えいぎょうも可能かのうとするなどとしています。

一方いっぽうで重点じゅうてん措置そちの対象たいしょう地域ちいきでも依然いぜん、多おおくの感染かんせんが起おきているとして、混雑こんざつした場所ばしょへの外出がいしゅつを半減はんげんさせるよう住民じゅうみんに強力きょうりょくに呼よびかけるとしています。

自治体じちたいなどから適切てきせつな感染かんせん対策たいさくを講こうじていると認証にんしょうを受うけた飲食いんしょく店てんでは、営業えいぎょう時間じかんや酒さけの提供ていきょう、会食かいしょくの人数にんずうに関にかんする制限せいげんを緩和かんわするなどとしています。

●旅行りょこうなど

ワクチンを接種せっしゅした人ひとや検査けんさで陰性いんせいが確認かくにんされた人ひとは、旅行りょこうを含ふくめ県けんをまたぐ移動いどうの自粛じしゅく要請ようせいの対象たいしょうとせず、観光かんこう振興しんこう策さくの実施じっしも検討けんとうするとしています。

●大学だいがくなど

大学だいがくなどでは部ぶ活動かつどうや課外かがい活動かつどうも原則げんそく、可能かのうにするとしています。

●イベントの開催かいさい

イベントについては、感染かんせんを防ふせぐための計画けいかくの策定さくていやQRコードを活用かつようした感染かんせん経路けいろの追跡ついせきといった対策たいさくを講こうじたうえで、宣言せんげんや重点じゅうてん措置そちの地域ちいきでも人数にんずう制限せいげんなどの緩和かんわを検討けんとうし、それ以外いがいの地域ちいきでは緩和かんわや撤廃てっぱいをするとしています。

そして、こうした緩和かんわを本格ほんかく的てきに実施じっしするまでの経過けいか措置そちとして、必要ひつような技術ぎじゅつの実証じっしょうや一部いちぶの事業じぎょう者しゃへの部分ぶぶん的てきな緩和かんわを行おこない、影響えいきょうを検証けんしょうしながらその後そのごの緩和かんわを最終さいしゅう的てきに判断はんだんするとしています。

一方いっぽう、新あらたな変異へんいウイルスなどによって医療いりょう提供ていきょう体制たいせいのひっ迫ひっぱくが見込みこまれ、宣言せんげんのもとでさらなる行動こうどう制限せいげんが必要ひつようとなる場合ばあいなどは強つよい制限せいげんを求もとめることがあるとしています。

飲食いんしょく店てんに対にたいしては、引き続ひきつづき

▽酒さけやカラオケ設備せつびを提供ていきょうする場合ばあいは休業きゅうぎょう

▽提供ていきょうしない場合ばあいは午後ごご8時じまでの時短じたん営業えいぎょうを

それぞれ要請ようせいします。

また、床ゆか面積めんせきの合計ごうけいが1000平方メートルへいほうめ-とるを超こえる大だい規模きぼ施設しせつに対にたいしても時短じたんの要請ようせいを継続けいぞくします。

時間じかんは

▽デパートやゲームセンターなど客きゃくが自由じゆうに出入でいりできる施設しせつは午後ごご8時じまで

▽劇場げきじょうや展示てんじ場じょうなどの施設しせつがイベントを開催かいさいする場合ばあいや、映画えいが館かんは午後ごご9時じまでです。

このほか、イベントについてはこれまでと同様どうよう

▽開催かいさい時間じかんを午後ごご9時じまでとしたうえで

▽人数にんずうの上限じょうげんは5000人にんで定員ていいんの50％以内いないとするよう要請ようせいします。

この中なかで黒岩くろいわ知事ちじは、国くにが緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされたあとの行動こうどう制限せいげんの緩和かんわ策さくを示しめしたことを受うけて、神奈川かながわ県けんではマスク飲食いんしょくを徹底てっていしていると県けんが認証にんしょうしている店みせから、酒さけの提供ていきょうの再開さいかいなどを認みとめる考かんがえを示しめしました。

会議かいぎのあと黒岩くろいわ知事ちじは「新規しんき感染かんせん者しゃは大幅おおはばに減へってきているが、きょうも800人にんを超こえていて医療いりょう現場げんばのひっ迫ひっぱく度どは簡単かんたんには低下ていかしない。今いまはまだ宣言せんげんを解除かいじょできる状況じょうきょうではないが、ようやくおぼろげながらも出口いでぐちが見みえてきたので、県民けんみんの皆みなさんには今いましばらく我慢がまんと協力きょうりょくをお願おねがいしたい」と述のべました。

そして、会議かいぎでは、宣言せんげんの延長えんちょうに伴ともない酒類しゅるいを提供ていきょうする飲食いんしょく店てんへの休業きゅうぎょう要請ようせいなど今いまの措置そちを継続けいぞくすることを決きめました。

また、政府せいふが決定けっていした今後こんごの日常にちじょう生活せいかつの回復かいふくに向むけた考え方かんがえかたについて、吉村よしむら知事ちじは府ふの対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎのあと記者きしゃ団だんに対にたいし「基本きほん的てきには賛成さんせいだが希望きぼうする人ひと全員ぜんいんにワクチンが届とどいていることが大だい前提ぜんていだ。『ワクチン差別さべつ』の問題もんだいもあるので、終おわりの時期じきをきちんと定さだめたうえで期間きかん限定げんていの措置そちにすべきだ」と述のべ、時限じげん的てきな措置そちとすることが望のぞましいという考かんがえを示しめしました。

これについて愛知あいち県けんの大村おおむら知事ちじは記者きしゃ会見かいけんで、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの新あらたな期限きげんとなる今月こんげつ30日にちまで継続けいぞくさせると発表はっぴょうしました。

そして「新あらたな感染かんせん者しゃの数かずが1000人にんを超こえる厳きびしい状況じょうきょうで、宣言せんげんの解除かいじょにはならない。引き続ひきつづき感染かんせん防止ぼうし対策たいさくの徹底てっていをお願おねがいしたい」と述のべました。

そのうえで「今週こんしゅう・来週らいしゅうが重要じゅうような時期じきだ。県民けんみんにはもう少もうすこし我慢がまんしてほしい。まずは入院にゅういん状況じょうきょうを劇的げきてきに改善かいぜんさせたうえで、新あらたな感染かんせん者しゃの数かずを抑え込おさえこんでいきたい」と述のべました。

自身じしんの店みせでは入にゅう店みせ前まえの検温けんおんや消毒しょうどく、店内てんないの二に酸化さんか炭素たんそ濃度のうどの測定そくていのほか、バーテンダーと客きゃくの間ま、また客きゃくどうしの間まにパーテーションを設置せっちするなどできるかぎりの感染かんせん対策たいさくを取とってきました。

制限せいげんの緩和かんわについて保志ほしさんは「お客おきゃくさんが戻もどってきてくれるのか不安ふあんはありますが『緩和かんわ』ということばを聞きいてようやく希望きぼうを持もてます。お酒さけを提供ていきょうしても感染かんせんは広ひろがらないという実績じっせきが積み重つみかさなれば、堂々どうどうと営業えいぎょうできるようになると思おもいます」とほっとしたような表情ひょうじょうで話はなしていました。

伊勢いせ神宮じんぐうでは緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの発出はっしゅつを受うけて参拝さんぱい時間じかんを1時間じかん短縮たんしゅくし午後ごご5時じまでとしているほか、近ちかくにある市営しえい駐車ちゅうしゃ場じょうも閉鎖へいさしていてます。内宮ないくうの近ちかくの土産みやげ店てんなどが並ならぶ通とおりでは多おおくの店みせが休業きゅうぎょうし、通とおりを歩あるく人ひとたちもまばらになっています。

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの延長えんちょうについて、雑貨ざっか店てんの店長てんちょうをしている28歳さいの男性だんせいは「残念ざんねんですがしかたないかなと思おもいます。休業きゅうぎょうも考かんがえましたが少すこしでも来きてくれるお客おきゃくさんをおもてなししたい」と話はなしていました。

また、人力車じんりきしゃを引ひいている31歳さいの男性だんせいは「去年きょねんの秋あきのように観光かんこう客きゃくが戻もどるのではと期待きたいしていました。感染かんせんが収束しゅうそくしないので受け入うけいれるしかありません」と話はなしていました。

箱根はこね町まちでは客足きゃくあしが減へり、土産物みやげもの店てんや飲食いんしょく店てんの休業きゅうぎょうが目立めだっています。このうち強羅ごうら駅前えきまえの土産物みやげもの屋やの「中村なかむら屋や」では、ことしの売り上うりあげは例年れいねんの半分はんぶん以下いかにとどまり、店みせは

▽これまで週しゅうに1度どだった定休ていきゅう日びを2日にちに増ふやしたほか

▽アルバイトの雇用こようを一時いちじ的てきに中断ちゅうだんするなどして

経費けいひを抑おさえる努力どりょくを続つづけているということです。

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの延長えんちょうを受うけ店主てんしゅの中村なかむら雅昭まさあきさんは「やむをえないことだとは思おもうが、何なん回かいも宣言せんげんが繰り返くりかえされ先行さきゆきが見みえず不安ふあんで、精神せいしん的てき、肉体にくたい的てきに限界げんかいに達たっしている。宣言せんげんはこれで最後さいごにしてほしい」と話はなしていました。

また、政府せいふで検討けんとうを進すすめている行動こうどう制限せいげんの緩和かんわについて「ワクチンを済すませて観光かんこうしていただけるのであれば迎むかえる側がわも訪おとずれる側がわも安心あんしんだ。紅葉こうようのシーズンに間に合まにあえばうれしい」と話はなしていました。

東京とうきょう 大田おおた区くに本社ほんしゃがある老舗しにせのバス会社かいしゃ「はとバス」は、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんを受うけ大半たいはんのバスツアーを取とりやめていますが、今月こんげつ13日にちから今月こんげつ末まつまでの間まについては緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされることを見越みこして、都内とないを発着はっちゃくして関東かんとう近郊きんこうの観光かんこう地ちなどに向むかう12種類しゅるい、合あわせて44便びんのツアーを計画けいかくし参加さんか者しゃを募集ぼしゅうしていました。

しかし、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの延長えんちょうによって県境けんきょうをまたぐツアーの開催かいさいは難むずかしくなり中止ちゅうしする見通みとおしだといいます。

ただ今後こんご、県境けんきょうを越こえる移動いどうなどの行動こうどう制限せいげんが緩和かんわされる見通みとおしになったことから、会社かいしゃでは新あらたなツアーの検討けんとうを始はじめることにしています。

そのうえで豊田とよだ会長かいちょうは「真面目まじめに働はたらいている国民こくみんが『きょうよりあすはよくなるんだ』と感かんじられる国くににしたいと希望きぼうしているので、それを経済けいざい対策たいさくなどに活用かつよういただきたい」と述のべ、政府せいふに経済けいざい対策たいさくの拡充かくじゅうなどを求もとめる考かんがえを示しめしました。