Actualités japonaises: 自民党総裁選 4候補が子ども政策めぐり討論

自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょは22日にち、子こどもに関にかんする政策せいさくを議論ぎろんする討論とうろん会かいが開ひらかれ、立候補りっこうほした4人にんは、政策せいさくを推進すいしんするための新あらたな行政ぎょうせい組織そしきの創設そうせつや、関連かんれん予算よさんの倍増ばいぞうに前向まえむきに取り組とりくむ考かんがえを示しめしました。

この討論とうろん会かいは、子こどもに関にかんする政策せいさくを一元いちげん的てきに担になう「こども庁ちょう」の創設そうせつを目指めざす自民党じみんとうの有志ゆうしの議員ぎいんが開ひらいたもので、河野こうの規制きせい改革かいかく担当たんとう大臣だいじん、岸田きしだ前ぜん政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょう、野田のだ幹事かんじ長ちょう代行だいこうが出席しゅっせきし、高市たかいち前ぜん総務そうむ大臣だいじんはビデオメッセージを寄よせました。

この中なかで、河野こうの氏しは「こども庁ちょうは必要ひつようだ。河野こうの政権せいけんができたら『子こどもの自殺じさつと虐待ぎゃくたい死しゼロ』、『子こどもの貧困ひんこんゼロ』を実現じつげんしていく。デジタルの力ちからも活用かつようし、教育きょういくや家庭かてい、健康けんこう診断しんだんなどのデータを連携れんけいさせて、事前じぜんに手てを差し伸さしのべることが大事だいじだ」と述のべました。

岸田きしだ氏しは「私わたしも3人にんの子この父親ちちおやで悪戦あくせん苦闘くとうの連続れんぞくだったが、子こどもと一緒いっしょにいる時間じかんはありがたかった。社会しゃかいにとって子こどもたちは未来みらいであり、政策せいさくや予算よさんを一元いちげん化かし、省庁しょうちょうの縦たて割わりを打破だはしないといけない。関連かんれん予算よさんも思い切おもいきって倍増ばいぞうしたい」と述のべました。

高市たかいち氏しは「令りょう和わの省庁しょうちょう再編さいへんに挑戦ちょうせんする中なかで、子こども政策せいさくの推進すいしんのために最もっとも効率こうりつ的てきで効果こうか的てきな組織そしきは何なにか検討けんとうしていく。複数ふくすうの子こどもを産うみ育そだてたい世帯せたいへの支援しえんの充実じゅうじつは重要じゅうようで、低てい所得しょとく世帯せたいには、児童じどう手当てあてを18歳さいまで支給しきゅうすることを検討けんとうする」と述のべました。

野田のだ氏しは「人口じんこう減少げんしょうは最さい重要じゅうよう課題かだいだ。来年らいねんの通常つうじょう国会こっかいに、こども庁ちょう設置せっち法案ほうあんを提出ていしゅつし『弱よわき者しゃにも生いきる価値かちがある』という新あらたな規範きはんをつくることで、1人にんでも多おおくの人ひとに『苦くるしみから一緒いっしょに抜け出ぬけだしていこう』というメッセージを送おくりたい」と述のべました。

投票とうひょう日びまで1週間しゅうかん各かく候補こうほの動うごきは

今月こんげつ29日にちの自民党じみんとう総裁そうさい選せんの投票とうひょう日びまであと1週間しゅうかんとなるなか、各かく候補こうほは視察しさつや支援しえんの呼よびかけを行おこない、みずからの政策せいさくを訴うったえました。

河野こうの氏し企業きぎょう主導しゅどう型がた保育ほいく所しょや溶接ようせつ工場こうじょうを視察しさつ

河野こうの規制きせい改革かいかく担当たんとう大臣だいじんは22日にち午後ごご、東京とうきょう渋谷しぶや区くにある、クラウドファンディングの仕組しくみを活用かつようして設もうけられた、企業きぎょう主導しゅどう型がた保育ほいく所しょを視察しさつしました。

保育ほいく所しょの担当たんとう者しゃからは「保育ほいく士しが不足ふそくしているため、確保かくほに向むけて処遇しょぐうを改善かいぜんしてもらいたい」とか「行政ぎょうせいからの補助ほじょを受うける手続てつづきが煩雑はんざつなので、デジタル化かを進すすめてもらいたい」といった要望ようぼうが出だされました。

河野こうの氏しは、記者きしゃ団だんに対にたいし「子こどもの数かずが大おおきく減へっていく中なかで、子こどもを育そだてやすい環境かんきょうをつくるのが大事だいじだ。『子こどもが年間ねんかん100万まん人にんほしい』というなら、子こどもの数かずがだんだん増ふえて差さが埋うまっていくよう、予算よさんを付つけていかないといけない」と述のべました。

また河野こうの氏しは22日にち夕方ゆうがた、東京とうきょう大田おおた区くの溶接ようせつ工場こうじょうを視察しさつし、デジタル化かへの対応たいおう状況じょうきょうについて経営けいえい者しゃの男性だんせいから話はなしを聞きいたあと記者きしゃ団だんに対にたいし「コロナ禍かの影響えいきょうが製造せいぞう業ぎょうにも出でている。早はやくデジタル化かを進すすめて、支援しえんが必要ひつようなところに行政ぎょうせいからプッシュ型がたで手てを差し伸さしのべるようにしたい」と述のべました。

また、総裁そうさい選挙せんきょについて記者きしゃ団だんから「決選けっせん投票とうひょうになる可能かのう性せいが高たかいという見方みかたがあるが、どのような戦略せんりゃくか」と問とわれたのに対にたいし、河野こうの氏しは「1回かい目めで勝かてるように頑張がんばる。国会こっかい議員ぎいん個人こじんへの働はたらきかけは今いままでもやっているし、今後こんごもしっかりやっていきたい」と述のべ、1回かい目めの投票とうひょうで過半数かはんすうの獲得かくとくを目指めざす考かんがえを示しめしました。

岸田きしだ氏し派閥はばつの総会そうかいで支持しじ呼よびかけを確認かくにん

岸田きしだ前ぜん政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうは、みずからが率ひきいる岸田きしだ派はの臨時りんじ総会そうかいに出席しゅっせきしました。

およそ20人にんの所属しょぞく議員ぎいんを前まえに岸田きしだ氏しは「告示こくじ後ご、討論とうろん会かいなどで激はげしい政策せいさく論争ろんそうが続つづいているが、エネルギーや年金ねんきん、外交がいこう・安全あんぜん保障ほしょうの論争ろんそうを通つうじ、何なにとしても私わたしが勝かたなければ、自民党じみんとうや日本にっぽんがどっちに行いってしまうのかと強つよい危機きき感かんを感かんじている」と指摘してきしました。

そのうえで「投開票とうかいひょうまであと1週間しゅうかんとなったが、選挙せんきょの行方ゆくえは混こんとんとしている。最後さいごまで勝敗しょうはいの見みえない激はげしく苦くるしい選挙せんきょが続つづくが、強つよい覚悟かくごを持もち続つづけて戦たたかい抜ぬきたい」と述のべました。

22日にちの総会そうかいでは、国会こっかい議員ぎいん票ひょうの上積うわづみに向むけ、ほかの候補こうほの支持しじを表明ひょうめいしている議員ぎいんにも改あらためて働はたらきかけるとともに、党員とういん票ひょうでは、まだ投票とうひょうを済すませていない党員とういんらも多おおいことが見込みこまれるとして、粘り強ねばりづよく支持しじを呼よびかける方針ほうしんを確認かくにんしました。

高市たかいち氏し自民じみん都議とぎに支援しえん求もとめる

高市たかいち前ぜん総務そうむ大臣だいじんは午前ごぜん、東京とうきょう都議会とぎかいを訪おとずれ、党とうの都議会とぎかい議員ぎいんにみずからの経済けいざい政策せいさくや災害さいがい対策たいさくなどを説明せつめいし、支援しえんを求もとめました。

これに対にたいし、都議会とぎかい議員ぎいんからは「政策せいさくがより多おおくの党員とういんに伝つたわるよう願ねがっている」と激励げきれいされたということです。

東京とうきょう都とは、今回こんかいの総裁そうさい選挙せんきょで投票とうひょう権けんを持もつ党員とういんらが10万まん50人にんと全国ぜんこくで最もっとも多おおく、高市たかいち氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「すでに党員とういん投票とうひょうが始はじまっているが、都議会とぎかい議員ぎいんに1人にんでも支援しえんしてもらえればとても大おおきな力ちからになる。じわじわと応援おうえんの輪わが広ひろがっているように感かんじており、残のこりの期間きかんも駆け抜かけぬけていきたい」と述のべました。

野田のだ氏し議員ぎいん会館かいかんで挨拶あいさつ回まわり

野田のだ幹事かんじ長ちょう代行だいこうは、21日にちに続つづいて、22日にちも議員ぎいん会館かいかんの事務所じむしょを訪問ほうもんし、党とう所属しょぞくの国会こっかい議員ぎいんへの挨拶あいさつ回まわりを行おこないました。

このうち、無む派閥はばつの徳とく茂しげる雅之まさゆき・参議院さんぎいん議員ぎいんの事務所じむしょでは、みずからの政策せいさくを記しるしたパンフレットを手渡てわたしたうえで「4度目どめの挑戦ちょうせんで本当ほんとうに苦くるしい日々ひびだったが、報むくわれた。出遅でおくれたところもあるが、それを挽回ばんかいできるよう頑張がんばりたい」と述のべ、支援しえんを求もとめました。