自民党じみんとう総裁そうさい選せん 農業のうぎょう政策せいさくや防災ぼうさい・減げん災わざわいなどで討論とうろん

3日にち目めの25日にちの討論とうろん会かいは午後ごご6時じに始はじまり、農業のうぎょう政策せいさくや防災ぼうさい・減げん災わざわいや観光かんこう振興しんこうなどのテーマで質疑しつぎが行おこなわれています。

このうち、日本にっぽんの食料しょくりょう自給じきゅう率りつについて、河野こうの規制きせい改革かいかく担当たんとう大臣だいじんは「国内こくないで100％自給じきゅうするのは難むずかしいのが現実げんじつだ。大事だいじなのは、何なにか起おきたときに買かい負まけない経済けいざい力りょくをつくり、食料しょくりょうの生産せいさん基盤きばんを維持いじしていくことだ。農家のうかの高齢こうれい化かが進すすむ中なか、若わかい人ひとに入はいってもらい、稼かせげる農業のうぎょうをいかにつくるかが求もとめられる」と述のべました。

岸田きしだ前ぜん政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうは「自給じきゅう率りつを上あげることは大変たいへん重要じゅうようだが、日本にっぽんは平地ひらちが少すくないなどのハンディーがある。価値かちが高たかく、もうかる農業のうぎょうをつくっていかなければならない。若わかい人ひとたちに魅力みりょくのある農業のうぎょうにしないと維持いじ・発展はってんすることはできず、最新さいしんの技術ぎじゅつを使つかい担い手にないても育成いくせいしたい」と述のべました。

高市たかいち前ぜん総務そうむ大臣だいじんは「食料しょくりょう自給じきゅう率りつは、有事ゆうじや大だい規模きぼ災害さいがいなどに備そなえて100％になることが望のぞましいが、もうからない農業のうぎょうを重じゅう労働ろうどうで続つづける人ひとが増ふえ、高齢こうれい化かも進すすんでいる。もうかる農業のうぎょうにして、世界せかいに日本にっぽんのおいしいものを輸出ゆしゅつをしていくことに力ちからを入いれるべきだ」と述のべました。

野田のだ幹事かんじ長ちょう代行だいこうは「海外かいがいからの輸入ゆにゅうが止とまると、いかに足たりていないかに気付きづくが、すぐ忘わすれてしまうので、教育きょういくをしっかりやらないといけない。高齢こうれい化かによって休耕田きゅうこうでんや放棄ほうき地ちも増ふえている。利り活用かつようできるよう、高校こうこうや大学だいがくでの教育きょういくを充実じゅうじつし、人材じんざいを作つくっていくことが大事だいじだ」と述のべました。

政策せいさく討論とうろん会かいは最終さいしゅう日びの26日にちは、憲法けんぽう改正かいせいや少子しょうし化か、人口じんこう減少げんしょう対策たいさくなどで議論ぎろんが行おこなわれる予定よていです。

この中なかで、出席しゅっせき者しゃが、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうが長引ながびき、飲食いんしょく店てんでの需要じゅようが減へる中なか、コメの価格かかくが下落げらくしているとして、農家のうかに向むけた給付きゅうふ金きんの創設そうせつなどを要望ようぼうしました。

これに対にたいし河野こうの氏しは「コメの価格かかくは農業のうぎょうの根本こんぽんだ。さまざまな方法ほうほうで米価べいかを下支したざさえするため、農家のうかの皆みなさんの声こえを聞ききながらしっかり考かんがえていきたい」と応おうじました。

また、河野こうの氏しは「日本にっぽんの農産のうさん品ひんは非常ひじょうに品質ひんしつがよく、付加ふか価値かちが高たかいものは海外かいがいからもかなり目めをかけてもらっている。コメの価格かかくを下支したざさえしながら、輸出ゆしゅつに向むけた外交がいこう努力どりょくや支援しえんをしていく必要ひつようがあり、稼かせげる農業のうぎょうをしっかり後押あとおししたい」と述のべました。

大学生だいがくせいは、経済けいざい的てきな理由りゆうで学習がくしゅう塾じゅくに行いけなかったり、家族かぞくの介護かいごにあたったりするなど、家庭かていの事情じじょうを抱かかえている子こどもたちに勉強べんきょうを教おしえていて、岸田きしだ氏しは活動かつどうの状況じょうきょうについて説明せつめいを受うけました。

このあと岸田きしだ氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「子こどもたちが生き生いきいきと学まなぶ姿すがたを見みて、取り組とりくみの重おもさを感かんじた。所得しょとくを幅広はばひろく引き上ひきあげて格差かくさを埋うめ、一体いったい感かんを取り戻とりもどす社会しゃかいをつくりたい。老朽ろうきゅう化かしている公民こうみん館かんの増ぞう改築かいちくの時ときに子こどもの居場所いばしょを作つくることが大事だいじだ」と述のべ、子こどもたちの学習がくしゅうなどの拠点きょてんを全国ぜんこくに整備せいびしたいという考かんがえを示しめしました。

これに先立さきだって、岸田きしだ氏しは、中国ちゅうごくの新疆ウイグルしんきょうういぐる自治じち区くの人権じんけん問題もんだいをめぐり、日本にっぽんで暮くらすウイグル族ぞくの人ひとなどでつくる団体だんたいの幹部かんぶと面会めんかいし、人権じんけん問題もんだい担当たんとうの総理そうり大臣だいじん補佐ほさ官かんを新設しんせつすることなど人権じんけん問題もんだいに対にたいするみずからの考かんがえを説明せつめいしました。

この中なかで高市たかいち氏しは、地方ちほう経済けいざいについて「兵庫ひょうごや地元じもとの奈良ならも観光かんこう地ちで、経済けいざいが痛いたんでいる。旅行りょこうや買い物かいものなど、いま我慢がまんしている需要じゅようが急増きゅうぞうする時期じきが必かならず来くるので、事業じぎょう者しゃが業務ぎょうむ転換てんかんなどで生き残いきのこっていくための支援しえんをしっかりやっていく」と述のべました。

また、北朝鮮きたちょうせんによる拉致らち問題もんだいについて「難むずかしく厳きびしい問題もんだいだが、トップ会談かいだんがいちばん重要じゅうようだ。総理そうり大臣だいじんになったら、あらゆるルートを使つかってトップ会談かいだんを行おこない、ほかの国くにとも連携れんけいしながら、国際こくさい社会しゃかいへの発信はっしんにも取り組とりくんでいきたい」と述のべました。

このほか、高市たかいち氏しは、島根しまね県けんの竹島たけしまについて「これ以上いじょう、絶対ぜったいに構造こうぞう物ぶつはつくらせないという強つよい意思いしを持もって取り組とりくんでいく」と述のべました。

この中なかで団体だんたい側がわは、新型しんがたコロナウイルス対策たいさくについて「障害しょうがい者しゃ施設しせつの利用りよう者しゃのワクチン接種せっしゅが、自治体じちたいによっては非常ひじょうに遅おくれている。マスクを着用ちゃくようできない利用りよう者しゃもいるので、一気いっきに感染かんせんが広ひろがる」と切実せつじつな現状げんじょうを訴うったえました。

これに対にたいし、野田のだ氏しは「いま取り組とりくむべきことは、早期そうき発見はっけん・早期そうき治療ちりょうだ。自宅じたくで抗体こうたいカクテルの点滴てんてきができるのであれば、当然とうぜん、施設しせつ内ないでもできる」と述のべ、軽症けいしょう患者かんじゃなどに使用しようできる「抗体こうたいカクテル療法りょうほう」の投与とうよを障害しょうがい者しゃ施設しせつでも進すすめていく考かんがえを示しめしました。

そのうえで野田のだ氏しは「社会しゃかい的てき弱者じゃくしゃは自民党じみんとうのセンターの政策せいさくにならない。女性じょせいや子こども、障害しょうがい者しゃの政策せいさくは日常にちじょう的てきな政策せいさく課題かだいと見みなされていない。そういう国くにを変かえたい」と強調きょうちょうしました。