おととし、
羽田空港から
中国の
北京に
向かっていた
全日空の
旅客機で
機体が
大きく
揺れて
乗客と
客室乗務員4
人が
重軽傷を
負った
事故について、
国の
運輸安全委員会は、レーダーに
表示されていない
発達した
雲に
遭遇し、
座席ベルト着用サインを
点灯させた
直後に
乱気流に
巻き込まれた
可能性が
高いとする
調査報告書を
公表しました。
おととし8
月、
羽田空港から
北京に
向かっていた
全日空のボーイング787
型機が、
中国の
上空およそ5500
メートルを
飛行中に
突然大きく
揺れて
乗客2
人が
骨折する
大けがをした
ほか、
客室乗務員2
人が
軽いけがをしました。
運輸安全委員会の調査報告書によりますと、パイロットはいったんは積乱雲などが多い場所から離れるルートをとりましたが、中国の管制官の指示で近づくことになり、そこでレーダーに表示されていない発達した雲に遭遇したということです。
パイロットは、揺れが予想されるためすぐに座席ベルト着用サインを点灯させましたが、25秒後、機体が発達した雲をかすめ、大きく揺れたということで、乱気流に巻き込まれた可能性が高いとしています。
乗客に注意を喚起するアナウンスを行うことはできなかったということです。
運輸安全委員会は、パイロットが管制官に積乱雲の多い場所の距離など情報をできるだけ具体的に通知することが先行して判断するために有効だとしています。