福島県の
仁王寺に、
昔、
別当尊貞法印という
お坊さんがいました。
很久以前,在福岛县的仁王寺,有一位名叫别当尊定法印的僧侣。
このお坊さんは、
いつも失敗ばかりして、
村の
人たちを
笑わせていました。
村の
人たちは、
このお坊さんが
好きでした。
ある春の
日、
お坊さんは
村の
家を
回っていました。
在一个春天的日子里,和尚挨家挨户地走访了村里的住户。
お彼岸で、
先祖にお
祈りするためです。
ある家で、
お坊さんは「ふき
味噌」を
食べました。
在某个家庭里,僧侣吃了带有春天风味的料理“蕗味噌”(将蕗的花蕾混合在味噌中的菜肴)。
ふきのとうが
入った
味噌で、
春の
香りがします。
我其实不喜欢吃蕗味噌,但因为被推荐了,就像喝水一样一口气全吃完了。
お坊さんはふき
味噌が
嫌いでしたが、
出されたので、
飲むように
一気に
食べました。
その家の
人は、
お坊さんがふき
味噌が
好きだと
勘違いしました。
そして、
村中に
伝えました。
お坊さんが
どの家に
行っても、ふき
味噌が
出てきました。
お坊さんは、ふき
味噌を
食べすぎて
倒れてしまいました。
村では、
この話が
今も
残っています。