アメリカのバイデン
次期大統領の
政権運営を
占う連邦議会上院の
決選投票が5
日行われます。ジョージア
州の2
議席が
争われ、
いずれも
民主党が
勝利すれば
上下両院で
主導権を
握ることが
できる一方、
敗北すれば、
上院では
共和党が
多数派と
なる「ねじれ」の
状態になり、
次期政権の
政策にも
大きな影響を
与えることになります。
南部ジョージア
州での
連邦議会の
上院議員選挙は、5
日に
決選投票が
行われ、
これを
前に
民主党からはバイデン
次期大統領、
共和党は
トランプ大統領が
現地入りして、
それぞれの
党の
候補者への
支持を
訴える総力戦の
様相を
呈しています。
連邦議会の選挙は去年11月、大統領選挙と同時に行われ、下院では民主党が多数派となりましたが、上院はジョージア州の2議席で決選投票となったため、勢力図は決まっていません。
最新の世論調査の平均値では、いずれも民主党の候補者がわずかに上回っていますが、その差は1ポイント前後と大接戦となっています。
上院の定数は100人で、これまでに共和党が50議席、民主党系が48議席を獲得していて、民主党が残り2議席を確保すれば両党同数となり、上院の議長をハリス次期副大統領が兼務するため、事実上の多数派となって、主導権を握ることができます。
一方、1議席でも敗北すれば共和党が上院の多数派となり、バイデン次期政権の発足と同時に政権与党と上院の多数派が異なるいわゆる「ねじれ」の状態となります。
連邦議会は法案や予算案を審議し、特に上院は政府高官などの人事の承認の権限もあるため、時の政権の運営や政策の決定に大きな影響を与えます。
バイデン氏としては、新型コロナウイルスへの対応や経済対策、最重要課題に掲げる温暖化対策の実現には議会の協力が欠かせず、今回の選挙はその行方を占うものとして全米の高い関心を集めています。