新型コロナウイルスのワクチンで、
唯一、
国内で
承認申請が
行われている
アメリカの
製薬大手ファイザーのワクチンについて
厚生労働省が
承認する
場合の
接種対象を
当面、16
歳以上とする
方向で
検討していることが
分かりました。ファイザーは
日本政府との
間で、ことし
前半に6000
万人分のワクチンを
供給することで
基本合意し、
先月、
厚生労働省に
承認を
求める申請を
行いました。
日本政府は現在、国内で行われている治験のデータを踏まえ、来月下旬までに医療従事者から順次、接種を開始できるよう、有効性や安全性を速やかに審査する方針を示しています。
こうした中、厚生労働省がワクチンを承認する場合、接種対象を当面、16歳以上とする方向で検討していることが関係者への取材で分かりました。
背景には日本での治験の対象が20歳以上で、日本人の子どものデータが得られないことに加え、海外の治験でも15歳以下についての十分なデータがないことがあるとしています。さらに、子どもが感染した場合は重症化するリスクが低いことも理由に挙がっているということです。
すでにこのワクチンの接種を始めているアメリカやイギリスも対象を16歳以上としていて、厚生労働省は承認審査を慎重に進めつつ、国内の治験の結果も踏まえて、対象年齢を最終的に判断する方針です。