中東のレバノンに
逃亡中の
日産自動車の
元会長、カルロス・ゴーン
容疑者に対し、フランスの
司法当局は
自動車メーカー、ルノーの
資金を
流用した
などとする
疑惑をめぐって
今月中旬からレバノンで
事情聴取する
予定でしたが、
現地での
新型コロナウイルスの
感染拡大を
受けて
延期となりました。フランスの
司法当局はカルロス・ゴーン
元会長が、
経営トップを
務めていたルノーの
資金を
流用した
などの
疑いが
あるとして「
予審手続き」を
進めています。
この手続きは、重大な事件で検察の請求に基づき裁判所の予審判事が関係者から事情を聴くなどして証拠を集め、裁判にかけるかどうか審査する制度で、事件を担当する予審判事はレバノンに入り、今月18日から5日間にわたって現地で元会長本人に事情聴取する予定でした。
しかし、ゴーン元会長の弁護士などによりますと、レバノンでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて入国制限などの措置がとられることになったため、事情聴取は延期されました。
新たな日付は決まっていないということですが、感染状況を踏まえ、今後、日程を再び調整するものと見られます。