日本新闻: 都内1日500人で感染対策緩和 2か月以内に再拡大も西浦教授

都内とない1日にち500人にんで感染かんせん対策たいさく緩和かんわ 2か月かげつ以内いないに再さい拡大かくだいも西浦にしうら教授きょうじゅ

Jan 14, 2021 06:01

Furigana

新型しんがたコロナウイルス対策たいさくの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんについて、東京とうきょう都内とないの感染かんせん者しゃ数すうが1日にち500人にんになった段階だんかいで対策たいさくを緩和かんわすると、2か月かげつ以内いないに再ふたたび感染かんせんが拡大かくだいするというシミュレーションの結果けっかを京都大きょうとだい学がくの西浦にしうら博ひろし教授きょうじゅが公表こうひょうしました。このシミュレーションは、数理すうりモデルを使つかった感染かんせん症しょうの分析ぶんせきが専門せんもんの西浦にしうら教授きょうじゅが新型しんがたコロナウイルス対策たいさくについて助言じょげんする厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうの資料しりょうとして提出ていしゅつしました。

このシミュレーションは、感染かんせんした人ひと1人にんが何なん人にんに感染かんせんさせるかを示しめす「実効じっこう再さい生産せいさん数すう」を使つかって行おこなわれ、東京とうきょう都との12月つき下旬げじゅんの実効じっこう再さい生産せいさん数すう1.1を基準きじゅんとしています。

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんによって対策たいさくが行おこなわれ、実効じっこう再さい生産せいさん数すうが0.88まで下さがった場合ばあい、2月つき24日にちには東京とうきょう都内とないの新あらたな感染かんせん者しゃ数すうが1日にち500人にんを下回したまわりました。

しかし、この時点じてんで宣言せんげんが解除かいじょとなって対策たいさくが緩和かんわされ、実効じっこう再さい生産せいさん数すうが1.1に戻もどったと仮定かていするとおよそ1か月かげつ半はん後ごの4月つき14日にちには感染かんせん者しゃの数かずが再ふたたび1日にち1000人にん超こえる水準すいじゅんに戻もどったということです。

一方いっぽう、去年きょねんの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんと同等どうとうのレベルの効果こうかがあったと仮定かていすると実効じっこう再さい生産せいさん数すうは0.72となり、2月つき25日にちには、都内とないの感染かんせん者しゃ数すうが1日にち100人にんを下回したまわることになったということで、この場合ばあいは宣言せんげんを解除かいじょしても7月つき中旬ちゅうじゅんまで1日にち1000人にんを超こえませんでした。

シミュレーション結果けっかについて西浦にしうら教授きょうじゅは「緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんでは、感染かんせん者しゃ数すうを思い切おもいきり減へらしたほうが、効果こうかは大おおきくなる。長期ちょうき的てきな見通みとおしを考かんがえながら宣言せんげんの在り方ありかたや解除かいじょの基準きじゅんを考かんがえるべきだ」とコメントしています。