IOC=
国際オリンピック
委員会のバッハ
会長が
記者会見を
行い、ことし7
月に
開幕する
東京オリンピック・パラリンピックについて、
中止や
代替案などは
検討していないと
明言したうえで「
選手たちの
夢を
壊さないためにもことし7
月23
日の
開幕に
完全に
集中している」などと
述べ、
大会の
開催に
全力を
尽くす考えを
繰り返しました。IOCは27
日、オンラインでことし
初めての
理事会を
開き、
会議のあと、バッハ
会長が
記者会見しました。
このなかでバッハ会長は、感染拡大の収束が見通せない中で東京大会の中止や再延期などについて複数の報道があることを前提に「さまざまな臆測が選手たちを傷つけている。大会の中止や2032年への延期、他の都市での開催などはすべてありえないことだ」と述べて、中止や代替案などは検討していないことを明言しました。
そのうえで、来月上旬に、コロナ禍での大会の概要や入国の在り方、感染予防策などをまとめた指針を、各国、地域のオリンピック委員会や大会関係者に示すことを明らかにしました。
バッハ会長は「私たちの役割はオリンピックを開催することだ。選手たちの夢を壊さないためにも、ことし7月23日の東京オリンピック開幕に向け完全に集中し、注力している」などと述べて大会の開催に全力を尽くす考えを繰り返しました。
会見のなかでは選手のワクチン接種についての質問もあり、バッハ会長は「高齢者や医療関係者など優先すべき人たちの列を飛び越えることはない」とし、各オリンピック委員会に政府などと連絡を密にして選手たちの接種が可能になる時期など状況を把握することを求めました。
また、海外からの観客についての質問には「いま私からは伝えられない。安全な大会を開くことが第一優先だ」と述べるにとどまりました。