5
月10
日。
女性は体調に異変を感じました。
熱はそれほど上がりませんでしたが、関節や筋肉の痛みが続きました。
「“なんだろう”と思っていたんですけど、それが3日も4日も続いて、ただただ痛い…。熱はなかったので、買い物に行くくらいはできそうな感じでした。だけど風呂に入ったあと床に座り込んでしまったり動けなくなることがありました」
検査の結果、感染が判明。
女性には軽い基礎疾患がありました。
ただ、年齢や症状などから重症化のリスクは低いとされ、自宅療養となりました。
「変異ウイルス」と判明 酸素マスク必要なほどに
数日後、
事態は
一変します。
血液中の酸素の値が急激に低下しました。
重症の手前の「中等症」のレベルでした。
女性は急きょ入院することになりました。
また、詳しい検査の結果、感染力が強い「N501Y」の変異があるウイルスへの感染が判明したのです。
入院した時点で酸素マスクで吸入をしなければならないほど悪化していたといいます。
肺全体に炎症広がる
入院直後に
撮影された
女性の
肺のCT
画像です。
肺の両側に白い影がうつり、肺全体に炎症が広がっている様子が確認できます。
すぐに抗ウイルス薬などが投与されましたが、肺炎によって肺の機能は低下していきました。
吸入する酸素の量も日に日に増えていきます。
症状は悪化し、一時、人工呼吸器の使用も検討されました。
「変異ウイルスがこれほどの感染力とは」
入院後5
日間ほど
一進一退の
状態が
続きましたが、
治療の
結果、
酸素マスクを
外すことが
できるようになりました。
職場の往復や生活用品の買い物くらいでしか外出していない。
マスクも着けて消毒もして、感染対策はとっていた。
変異ウイルスがこれほどの感染力とは。
女性はこう振り返ります。
「なんだかんだ自分は大丈夫かなと思っていたが、全然大丈夫じゃなかった。すんなり治ることはないと思っていたが、入院するまで悪化するとは思わなかった」
医師「手遅れになりかねなかった」
5
月下旬。
女性は
まだ入院中でしたが、
症状は
改善され、
自分の
体験を
多くの
人に
知ってもらいたいと
医師が
代理で
質問する
形で
取材に
応じてくれました。
治療にあたった
埼玉医科大学総合医療センターの
岡秀昭医師は「
病院へ
搬送する
判断が
極めて適切で、
このタイミングを
逸していれば
悪化して
手遅れになりかねなかった。あと1
日、2
日搬送が
遅ければ
間違いなく
人工呼吸器になっていた。
変異ウイルスでは、40
代や50
代で
必ずしも重篤な
持病がなくても
重症化してしまう
ケースがみられます」と
話しています。
岡医師によると、この病院では5月25日の時点で患者13人のうち検査中の3人を除く10人が、変異ウイルスに感染していたということです。
岡秀昭医師
「アメリカやイギリス、大阪でも変異ウイルスに置き換わっていったので、首都圏でも同様の状況になることは容易に想像できました。しかし、実際に起きてみるとスピードが早く、5月は1週間ごとに20%、50%、70%、90%と変異ウイルスの患者が占めるようになりました」
次に警戒すべきは“インド型” 感染対策徹底に尽きる
岡医師は、“
新たな
変異ウイルス”の
まん延に
警戒を
強めています。
岡秀昭医師
「“N501Y”が通常の流行になったので特別視する必要はなくなり、次に警戒すべきなのは、“インド型”だと思います。ウイルスが急速に置き換わるというのは、それだけ脅威的なウイルスだということなので、現場としてはそれが患者の急増、重症者の急増として跳ね返ってくるのが一番怖い。“インド型”が主流になっていくことはもっとも警戒しなければいけないシナリオなので、全力で防いでもらいたい」
「これらのウイルスがさらに変異を起こさないためには、マスクの着用や消毒の徹底、密を避けることなど基本的な感染対策を徹底して感染を拡大させないことに尽きると思います」
(取材:首都圏局 記者 古市駿)
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