また、代理人の仲岡しゅん弁護士は、「親子関係が認められても誰も困らないし、子どもは認知されないことで不利益を受ける。社会が多様化し、性別変更した人もたくさんいるのに、国のシステムが追いついていない」と話しています。
訴えや会見によりますと、性同一性障害で性別適合手術をして3年前に戸籍を男性から変更した40代の会社員の女性とパートナーの30代の女性のカップルは、男性だった当時に凍結保存していた精子を使って現在2歳と0歳になる2人の娘をもうけました。
戸籍を変更した女性は子と血縁関係にあるものの、自治体に提出した認知届は受理されず、法的に親子関係にあると認められなかったということです。
このため東京家庭裁判所に法的にも自分の子として認知させてほしいとする訴えを起こすとともに、東京地方裁判所に認知届の受理を求める訴えを起こしました。

東京・霞が関で開いた会見で訴えを起こした40代の会社員の女性は「認知届は父としてしか出せなかったが、性自認は女性なので、母になれればうれしい。それがかなわないなら父でもかまわないが、子どものことを考えると、なんとか認知させてほしい」と話していました。
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