悠ゆう仁ひとしさま きょう18歳さいの誕生たんじょう日び 成年せいねん皇族こうぞくに

皇位こうい継承けいしょう順位じゅんいが皇嗣こうしの秋篠宮あきしののみやさまに次つぐ第だい2位いの悠ゆう仁ひとしさまは、筑波つくば大学だいがく附属ふぞく高校こうこうの3年生ねんせいで、宮内庁くないちょうによりますと、この1年ねんを健すこやかに過すごし、友人ゆうじんたちとともに学まなびを深ふかめながら、文化ぶんか祭さいなどの学校がっこう行事ぎょうじを作り上つくりあげるなどさまざまな経験けいけんをして、充実じゅうじつした高校こうこう生活せいかつを送おくられているということです。

悠ゆう仁ひとしさまは、能登のと半島はんとう地震じしんで被災ひさいした人ひとたちの暮くらしを案あんじていて、春休はるやすみ期間きかん中ちゅうのことし4月つきには、ご家族かぞくとともに、ボーイスカウト日本にっぽん連盟れんめいに加盟かめいしている若わかい人ひとたちから被災ひさい地ちで行おこなった支援しえん活動かつどうの状況じょうきょうについて説明せつめいを聞きかれたということです。

同どう年代ねんだいの人ひとたちが中心ちゅうしんとなって企画きかく運営うんえいする行事ぎょうじに臨のぞむことを大切たいせつにしていて、この3年ねん、毎年まいとし「全国ぜんこく高校こうこう総合そうごう文化ぶんか祭さい」に出席しゅっせきし、ことしの夏なつも秋篠宮あきしののみやご夫妻ふさいとともに岐阜ぎふ県けんを訪たずねて、参加さんかした高校生こうこうせいたちと交流こうりゅうされました。

9月つき2日にちから授業じゅぎょうが再開さいかいし元気げんきに通学つうがくしていて、幼おさない頃ころから関心かんしんを持もって研究けんきゅうを続つづけてきた自然しぜん誌しの分野ぶんやが学まなべる大学だいがくへの進学しんがくを目指めざして勉学べんがくに励はげまれているということです。

悠ゆう仁ひとしさまは、18歳さいの誕生たんじょう日びを前まえに文書ぶんしょで感想かんそうを寄よせ、「もう成年せいねんなのかと思おもうと、時ときが経たつのは早はやいと実感じっかんしています。この18年ねんの間ま、多おおくの方々かたがたが、その時々ときどきにさまざまな形かたちで心こころを寄よせてくださいました。深ふかく感謝かんしゃ申し上もうしあげます。そして、今いままで育そだててくれた両親りょうしんと姉あねたちにも感謝かんしゃしています」と述のべられました。

そのうえで、「今いまは最終さいしゅうの学年がくねんとして、進路しんろ実現じつげんに向むけて努つとめつつ、学校がっこう行事ぎょうじを含ふくめ、残り少のこりすくない高校こうこう生活せいかつを大切たいせつにしたいと思おもいます。今後こんごも一ひとつひとつ経験けいけんすることを通をとおして学まなびを深ふかめ、さまざまなことを吸収きゅうしゅうして、成長せいちょうしていきたいと思おもいます」とつづられました。

「時じが経たつのは早はやいと実感じっかんしています」

悠ゆう仁ひとしさまは、成年せいねんを迎むかえるのを前まえに文書ぶんしょで感想かんそうを寄よせられました。

その全文ぜんぶんです。

今年ことしの9月つき6日にちに18歳さいの誕生たんじょう日びを迎むかえ、成年せいねんになります。

幼稚園ようちえんや小しょう学校がっこう、中学校ちゅうがっこうに通かよっていた日々ひびがついこの間このかんのことのように感かんじていますが、もう成年せいねんなのかと思おもうと、時ときが経たつのは早はやいと実感じっかんしています。

この18年ねんの間ま、多おおくの方々かたがたが、その時々ときどきにさまざまな形かたちで心こころを寄よせてくださいました。

深ふかく感謝かんしゃ申し上もうしあげます。

そして、今いままで育そだててくれた両親りょうしんと姉あねたちにも感謝かんしゃしています。

2022年ねん4月つきから、民法みんぽうの定さだめる成年せいねん年齢ねんれいが20歳さいから18歳さいになったことにより、私わたしも成年せいねんになるのは高校こうこう在学ざいがく中ちゅうになります。

今いまは最終さいしゅうの学年がくねんとして、進路しんろ実現じつげんに向むけて努つとめつつ、学校がっこう行事ぎょうじを含ふくめ、残り少のこりすくない高校こうこう生活せいかつを大切たいせつにしたいと思おもいます。

今後こんごも一ひとつひとつ経験けいけんすることを通をとおして学まなびを深ふかめ、さまざまなことを吸収きゅうしゅうして、成長せいちょうしていきたいと思おもいます。

悠ゆう仁ひとしさま 成年せいねんまでの歩あゆみ

悠ゆう仁ひとしさまは、平成へいせい18年ねん9月つき6日にちに、秋篠宮あきしののみやご夫妻ふさいの長男ちょうなんとして誕生たんじょうされました。

皇位こうい継承けいしょう権けんを持もつ男子だんしの誕生たんじょうは秋篠宮あきしののみやさま以来いらい41年ねんぶりで、紀子のりこさまとともに退院たいいんされた際さいには、誕生たんじょうを祝いわおうと沿道えんどうに大勢たいせいの人ひとが集あつまりました。

悠ゆう仁じんというお名前なまえは、「ゆったりとした気持きもちで長ながく久ひさしく人生じんせいを歩あゆんでいくこと」を願ねがってつけられました。

年としの離はなれた姉あねの小室こむろ眞子まこさんと佳子けいこさまにかわいがられて過すごし、平成へいせい22年ねんに東京とうきょう 文京ぶんきょう区くのお茶の水女子大学おちゃのみずじょしだいがく附属ふぞく幼稚園ようちえんに入園にゅうえんされました。

秋篠宮あきしののみやご夫妻ふさいは、早はやい時期じきから同どう世代せだいの子こどもたちと交流こうりゅうする機会きかいを増ふやすことが大切たいせつだという考かんがえから、2年ねん教育きょういくの学習がくしゅう院いん幼稚園ようちえんではなく、3年ねん教育きょういくの幼稚園ようちえんを選えらばれました。

翌年よくねん、悠ゆう仁ひとしさまは5歳さいを迎むかえ、健すこやかな成長せいちょうを願ねがって行おこなわれる皇室こうしつの儀式ぎしき、「着き袴はかまの儀ぎ」に臨のぞまれました。

悠ゆう仁ひとしさまは、戦後せんごの皇族こうぞくでは初はじめて、小学校しょうがっこう、中学校ちゅうがっこう、高校こうこうと、いずれも学習がくしゅう院いん以外いがいの学校がっこうで学まなばれました。

小学校しょうがっこうは、お茶の水女子大学おちゃのみずじょしだいがく附属ふぞく小学校しょうがっこうに進すすみ、さまざまな学校がっこう行事ぎょうじや学習がくしゅうを通をつうじて、社会しゃかいや自然しぜんに対にたいする理解りかいを深ふかめられました。

また、学校がっこうの休やすみを利用りようして沖縄おきなわ県けんの平和へいわ祈念きねん公園こうえんや長崎ながさき市しと広島ひろしま市しの平和へいわ公園こうえんなど戦争せんそうの悲惨ひさんさを今いまに伝つたえる場所ばしょも訪たずねられました。

平成へいせい31年ねんには、お茶の水女子大学おちゃのみずじょしだいがく附属ふぞく中ちゅう学校がっこうに進学しんがくし、入学にゅうがく式しきでは新入生しんにゅうせいを代表だいひょうして「それぞれが持もっている力ちからを大事だいじに伸のばし、可能かのう性せいや視野しやを広ひろげていきたい」と宣誓せんせいされました。

この翌月よくげつには、天皇てんのう陛下へいかの即位そくいに伴ともない、皇位こうい継承けいしょう順位じゅんいが皇嗣こうしの秋篠宮あきしののみやさまに次つぐ第だい2位いとなられました。

この頃ころから、秋篠宮あきしののみやご夫妻ふさいとともに、記者きしゃの仕事しごとを体験たいけんする「豆まめ記者きしゃ」として東京とうきょうを訪おとずれた沖縄おきなわの小しょう中学生ちゅうがくせいたちと懇談こんだんしたり、中学生ちゅうがくせいが参加さんかする「少年しょうねんの主張しゅちょう全国ぜんこく大会たいかい」に佳子けいこさまと出席しゅっせきしたりするなど、徐々じょじょに公的こうてきな活動かつどうに加くわわられるようになりました。

中学ちゅうがく1年生ねんせいの夏休なつやすみには、初はじめての海外かいがい経験けいけんとしてご夫妻ふさいとともにブータンを旅行りょこうし、国王こくおう夫妻ふさいを表敬ひょうけい訪問ほうもんしたほか、現地げんちの子こどもたちと交流こうりゅうされました。

新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで登校とうこうできない期間きかんが続つづく中なかでも、学校がっこうから出だされた課題かだいに熱心ねっしんに取り組とりくみ、オンラインによる授業じゅぎょうに臨のぞまれたということです。

おととしには、お茶の水女子大学おちゃのみずじょしだいがくと筑波つくば大学だいがくとの提携ていけい校こう進学しんがく制度せいどを利用りようし、一般いっぱん入試にゅうしとは別べつの選考せんこうを経へたうえで、全国ぜんこく有数ゆうすうの進学校しんがくこうとして知しられる筑波つくば大学だいがく附属ふぞく高校こうこうに入学にゅうがくされました。

高校こうこうではバドミントン部ぶに入はいり、友人ゆうじんたちとともに学習がくしゅうや行事ぎょうじに積極せっきょく的てきに取り組とりくまれました。

高校生こうこうせいになってからは、毎年まいとし、夏なつに開ひらかれる全国ぜんこく高校こうこう総合そうごう文化ぶんか祭さいの開会かいかい式しきに出席しゅっせきし、同どう世代せだいの高校生こうこうせいたちと交流こうりゅうされてきました。

去年きょねんの夏なつには地方ちほうでの公務こうむに初はじめて同行どうこうして鹿児島かごしま県けんを訪問ほうもんし、ことしの夏なつも秋篠宮あきしののみやご夫妻ふさいとともに岐阜ぎふ県けんを訪問ほうもんされました。

来日らいにちした外国がいこくからの賓客ひんきゃくとの食事しょくじ会かいに出席しゅっせきするなど、公的こうてきな活動かつどうに加くわわられる機会きかいも増ふえています。

悠ゆう仁ひとしさまは、幼おさない頃ころから昆虫こんちゅうやその生育せいいく環境かんきょうに強つよい関心かんしんを持もち、お住すまいがある赤坂あかさか御ご用地ようちなどでトンボ類るいの生態せいたい調査ちょうさを続つづけられてきました。

自然しぜん環境かんきょうや昆虫こんちゅうの生態せいたいなどの「自然しぜん誌し」の分野ぶんやが学まなべる大学だいがくへの進学しんがくを目指めざしているということで、ことし4月つきには秋篠宮あきしののみやさまとともに都内とないの大学だいがくの農学部のうがくぶの研究けんきゅう施設しせつなどを訪たずねて研究けんきゅう者しゃから説明せつめいを受うけたほか、先月せんげつには京都きょうとで開ひらかれた昆虫こんちゅうに関にかんする世界せかい最大さいだい規模きぼの学術がくじゅつ会議かいぎに主催しゅさい者しゃ側がわの招待しょうたいを受うけて参加さんかされました。

「成年せいねん式しき」は高校こうこう卒業そつぎょう後ごに

皇室こうしつの慣例かんれいで、男性だんせい皇族こうぞくが成年せいねんに達たっすると、そのことを内外ないがいに表明ひょうめいする「成年せいねん式しき」が行おこなわれます。

天皇てんのう陛下へいかと秋篠宮あきしののみやさまの成年せいねん式しきは、いずれも成年せいねんを迎むかえられた20歳さいの誕生たんじょう日び当日とうじつに行おこなわれました。

一方いっぽう、悠ゆう仁ひとしさまは、民法みんぽう改正かいせいで成人せいじん年齢ねんれいが引き下ひきさげられたことに伴ともなって、18歳さいで成年せいねんを迎むかえられました。

父親ちちおやの秋篠宮あきしののみやさまは、昭和しょうわ60年ねんに成年せいねんとなった際さい、事前じぜんに宮中きゅうちゅうでの重要じゅうような儀式ぎしきに向むけた準備じゅんびなどを行おこない、記者きしゃ会見かいけんしたうえで、当日とうじつ、宮殿きゅうでんなどでの儀式ぎしきや祝賀しゅくが行事ぎょうじに臨のぞまれました。

これらすべてを行おこなうには多おおくの時間じかんを要ようしますが、天皇てんのう陛下へいかや秋篠宮あきしののみやさまの時ときのように大学だいがく在学ざいがく中ちゅうではなく、悠ゆう仁ひとしさまは高校こうこう3年生ねんせいで、進学しんがくに向むけての勉強べんきょうに励はげむ大切たいせつな時期じきにあたることから、宮内庁くないちょうは悠ゆう仁ひとしさまの成年せいねん式しきは高校こうこうを卒業そつぎょうされたあとの適切てきせつな時期じきに行おこなうとしています。

悠ゆう仁ひとしさまが成年せいねん皇族こうぞくとして新年しんねん祝賀しゅくがの儀ぎや新年しんねん一般いっぱん参賀さんがなどの宮中きゅうちゅう行事ぎょうじや宮中きゅうちゅう祭祀さいし（さいし）に参列さんれつされるのは、成年せいねん式しきが行おこなわれた後のちになるということです。