●会見のようすを詳しくお伝えしています。
《入団会見 詳しく》
山本由伸 会見場に姿見せる
日本時間の午前8時前、山本由伸投手がドジャースのチームカラーの青色のネクタイを締めたスーツ姿で会見が行われるドジャースタジアムに姿を見せました。会場には150席が用意されてカメラはおよそ30台集まり、注目度の高さを伺わせます。
入団会見 始まる
山本投手の入団会見が日本時間の午前8時すぎから始まりました。山本投手はスーツ姿で記者会見場の壇上に上がり、球団のゴームスGMからドジャースの一員になったことが紹介されました。
山本由伸 背番号「18」のユニフォームに袖を通す
山本投手は、記者会見場で背番号「18」のドジャースのユニフォームに袖を通し、帽子をかぶりました。
ゴームスGM「すぐれた投手を迎えることができわくわく」
ゴームスGMは記者会見の冒頭で「山本投手のようなすぐれた投手を迎えることができわくわくしている。山本選手をずっと追っていて、ここ1年はそれが激しくなった」と述べました。
山本「この歴史的なチームの一員になれたことに非常に興奮」
山本投手は冒頭、英語で自己紹介し、さらに「この歴史的なチームの一員になれたことに非常に興奮しています」と英語であいさつしました。
山本「選手冥利(みょうり)に尽きる」
山本投手は「たくさんの人のおかげて、ここにいることができる。何度も日本に来ていただき、このような高い評価で、メジャーでプレーする機会をくれたドジャースのみなさまに感謝している。たくさんのチームに興味をもらってもらい、熱心に誘ってくれた。選手冥利(みょうり)に尽きる1か月でした。どのチームもすばらしい魅力があり、悩み抜いた結果、断らざるを得なかったチームのみなさんにも時間を割いてもらい感謝している」と述べました。
山本「本当の意味で憧れるのをやめなければならない」
山本投手は「きょうからはドジャースの一員としてワールドチャンピオンになるためにもっと野球がうまくなるよう、新しい毎日を過ごしていくことをロサンゼルスのファンのみなさまにお約束します。きょうからは本当の意味で憧れるのをやめなければいけません。自分自身が憧れられるような存在になれるよう頑張ります」と意気込みを述べました。
山本「この先の何年かの野球人生を任せられると感じた」
山本投手は「フロントのみなさんが人としてもすごく信頼ができると感じた。この先の何年かの野球人生を任せられると感じた」とチームへの信頼を口にしました。
山本「19歳でメジャーへの思いが強くなった」
山本投手は「僕が19歳の時にここでプレーオフを観戦して前田健太投手が登板しているのを実際に見て、その時からメジャーへの思いが強くなった」と述べました。
山本「大谷さんがドジャースを選んだのは決断の1つの理由」
山本投手はドジャースを選んだ際の大谷翔平選手の影響について「大谷さんがもし仮にほかのチームを選んだとしても、もしかしたら僕はドジャースを選んだかなと思うが大谷さんは、日本選手としてだけでなく、メジャーでもトップ選手だと思うので、大谷さんがドジャースを選んだのは、決断の1つの理由となった」と話しました。
山本「大谷選手から『悔いのない決断を』と言われた」
山本投手は、チームメートとなった大谷翔平選手と交渉の際に同席したと報じられたことについて「ミーティングというか球場でお会いした時には『悔いのない決断をしてね』とか『分からないことがあったら何でも聞いてね』と言っていただいた」と明かしました。
山本「高く評価してもらったこと感謝 全力で頑張りたい」
山本投手はピッチャーとしては大リーグ史上最高額の契約になることについて「すごく高く評価してもらったなと感謝しているし、まだこっちでプレーしていないので、その期待を裏切らないように全力で頑張りたい」と話しました。
山本「ドジャースタジアム 美しい」
山本投手は、ドジャースタジアムの印象について「本当にきれいというか美しい。すごく気持ちが高まりました」と話しました。
山本由伸 入団会見が終了
山本投手のドジャース入団会見は日本時間の午前8時半前に終了しました。
ドジャース 山本由伸と12年契約で合意と発表
ドジャースは27日、プロ野球、オリックスから大リーグへの移籍を目指していた山本投手と12年契約を結ぶことで合意したと発表しました。
山本投手は球団を通じて「ドジャーブルーを着ることができて本当に興奮しています。ドジャースタジアムの満員のファンの前でプレーするのが待ちきれません」とコメントしています。
アメリカのメディアは、山本投手の契約が12年総額3億2500万ドル、日本円でおよそ463億円にのぼり、ピッチャーとしては大リーグ史上最高額の契約になると伝えています。
ドジャースは今月、大谷翔平選手とも10年総額7億ドルのプロスポーツ史上最高額の契約を結んでいて、2人で総額10億2500万ドル、日本円で1500億円近くにのぼる大型補強はアメリカでも驚きを持って受け止められています。
また、ドジャースは山本投手の入団会見を現地時間の27日午後3時、日本時間の28日午前8時から本拠地のドジャースタジアムで行うと発表しました。
会見には山本投手のほか、ロバーツ監督などが出席するということで、背番号「18」のドジャースのユニフォーム姿も披露されると見られます。
山本投手は、来年3月20日と21日に韓国のソウルで行われるパドレスとの開幕シリーズでの登板も期待されていて、パドレスのダルビッシュ有投手や松井裕樹投手との投げ合いが実現する可能性もあります。
《ドジャースとは》
山本投手が入団することになったドジャースは、大リーグ屈指の人気球団で、140年近い歴史があります。MVPに選ばれた経験のあるスター選手を擁し、11年連続でプレーオフ進出を果たしています。しかし、この10年でワールドチャンピオンに輝いたのは1回のみで、今シーズンはプレーオフの地区シリーズで1勝もできずに敗れました。先日、大谷翔平選手をプロスポーツ史上最高額の大型契約で獲得。来シーズンに向けて”青い血が流れる”とも言われる熱心なファンの期待に応えるため、チーム強化を進めています。
《山本由伸 プロ入りから7年間の歩み》
山本由伸投手は岡山県備前市出身。宮崎の都城高校から2016年のドラフト4位で指名されました。
当初は中継ぎとして活躍。プロ2年目にはリーグ2位の32ホールドを挙げ、翌年から先発に転向。得意のストレートを軸に防御率1.95で最優秀防御率のタイトルを獲得しました。
次のシーズンには149個の三振を奪って最多奪三振。さらに5年目には、自己最多となる18勝を挙げ、最多勝など先発投手のタイトル4つを獲得。“投手4冠”を達成しました。エースとしてチームを25年ぶりのリーグ優勝に導き「沢村賞」に初めて選ばれました。
ファンの期待を背負って迎えた昨シーズン。また1つ快挙を成し遂げました。
初めてのノーヒットノーランです。三振9つを奪い、塁に出たランナーはフォアボールの1人だけでした。
今シーズンも着実に勝利を重ねる中、迎えた9月9日、2年連続のノーヒットノーラン。プロ野球では実に82年ぶりでした。今シーズンは“投手4冠”を3年連続で達成し、前身の阪急以来となる46年ぶりのリーグ3連覇をけん引。沢村賞を3年連続で受賞しました。