2022年12月31日、鶴岡市西目で発生した土砂災害では、住宅など17棟が倒壊して2人が死亡しました。
発生から1年となった31日、現場では鶴岡市の皆川治 市長や住民など合わせて8人が、亡くなった2人が見つかった場所に花を手向けたあと、黙とうをささげました。
土砂災害があった地区の自治会長の安倍長一さんは「この1年、非常に早かった。災害を教訓に、ささいなことにも目を向けながら地域で防災対策を考えていきたい」と話していました。
皆川市長は「大みそかで平穏に新年を迎えたい時に発生し、地域にとって大変な1年だったと思う。土砂災害の対策を県と連携しながら進めていきたい」と話していました。
現場近くでは4世帯に出されていた避難指示が11月28日にすべて解除されましたが、山形県は崩れた斜面などを補強する工事を続けていて、令和6年度中に完了する見通しです。
県によりますと、県内でこの現場と地形や地質が似ていて住民に大きな被害が出るおそれがある区域は671か所に上るということです。
山形県内では土砂災害のハザードマップを見直す動きも出てきていて、今後は山間部などの住民の適切な避難にどのようにつなげていくかが課題となっています。