日本新聞: 志賀原発 “外部電源一部使えずも冷却は継続” 原子力規制庁

志賀しが原発げんぱつ “外部がいぶ電源でんげん一部いちぶ使つかえずも冷却れいきゃくは継続けいぞく” 原子力げんしりょく規制きせい庁ちょう

Jan 1, 2024 22:01

Furigana

原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうによりますと、震度しんど7の揺ゆれを観測かんそくした石川いしかわ県けん志賀しか町まちにある北陸電力ほくりくでんりょくの志賀しが原子力げんしりょく発電はつでん所しょでは、地震じしんのあと外部がいぶから電気でんきを受うける系統けいとうが一部いちぶ使つかえなくなっているものの、安全あんぜん上じょう重要じゅうような機器ききの電源でんげんはほかの系統けいとうで確保かくほされ、核かく燃料ねんりょうを貯蔵ちょぞうしている使用しよう済ずみ燃料ねんりょうプールの冷却れいきゃくは継続けいぞくしているということです。

志賀しが原発げんぱつでは、1号機ごうきと2号機ごうきがいずれも長期ちょうき間かん運転うんてんを停止ていししていますが、原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうによりますと、地震じしんが起おきたあと、2号機ごうきで外部がいぶから電気でんきを受うけるために使つかわれている変圧へんあつ器きの付近ふきんで、「爆発ばくはつしたような音おとと焦げ臭こげくさいにおいがあった」との情報じょうほうがあったということです。

午後ごご5時半じはんごろに発電はつでん所しょの所員しょいんが確認かくにんしたところ、消火しょうか設備せつびが起動きどうしていてこの時点じてんで火ひは確認かくにんされなかったものの、この変圧へんあつ器きを使つかう1系統けいとうで外部がいぶから電気でんきを受うけられなくなっているということです。

北陸ほくりく電力でんりょくによりますと、火災かさいではなく、地震じしんの揺ゆれで変圧へんあつ器き内部ないぶの圧力あつりょくが高たかまり、圧力あつりょくを抜ぬくための装置そうちが作動さどうして大おおきな音おとがしたほか、消火しょうか設備せつびが起動きどうしたとみられるということです。

また、1号機ごうきでも、外部がいぶからの電気でんきを受うけるための別べつの変圧へんあつ器きの周まわりで油あぶら漏もれが確認かくにんされ、1系統けいとうが使つかえなくなっている状況じょうきょうだということです。

午後ごご8時半じはんの時点じてんでは、1号機ごうき、2号機ごうきともにほかの系統けいとうを使つかって外部がいぶからの電気でんきを受うけているほか、仮かりに外部がいぶから電気でんきが受うけられなくなった場合ばあいでも非常ひじょう用ようのディーゼル発電はつでん機きがそれぞれ複数ふくすうあるため、安全あんぜん上じょう重要じゅうような機器ききの電源でんげんは確保かくほされているということです。

また、1号機ごうきの核かく燃料ねんりょうを貯蔵ちょぞうするプールで一部いちぶの水みずが地震じしんの揺ゆれで床ゆか面めんにこぼれ、冷却れいきゃく水すいを供給きょうきゅうするポンプが一時いちじ的てきに停止ていししましたが、午後ごご4時じ49分ふんに復旧ふっきゅうしていて、核かく燃料ねんりょうを貯蔵ちょぞうしている使用しよう済ずみ燃料ねんりょうプールの冷却れいきゃくに問題もんだいはないということです。