各地の避難の状況をまとめています。
《石川県》
石川県内 3万200人が避難 調査中の自治体も
石川県によりますと、県内では調査中としている輪島市と穴水町を除き、午前9時半現在であわせて336か所で避難所が開設されていて、およそ3万200人が避難しているということです。
七尾市 能登島で160人以上避難 支援物資届けられず
七尾湾に浮かぶ石川県七尾市能登島にある「能登島地区コミュニティセンター」では2日午前5時の時点でおよそ160人から200人が避難しているということです。
七尾市によりますと、能登半島と能登島を結ぶ「能登島大橋」と「ツインブリッジのと」の2本ある橋は、いずれも道路部分が隆起していることなどから通行止めとなっているということです。
このため、能登島には支援物資を届けることができず、島内では水や食料、毛布などが不足している状態だということです。
河井町 県の土木総合事務所に100人ほどの避難者 備蓄なし
石川県輪島市河井町にある県の奥能登土木総合事務所の職員はNHKの電話取材に対し「この事務所には備蓄がありませんが、現在、100人ほどの避難者を受け入れています。建物からは市内の火災の炎も見えました。職員の数がそろったら道路の被害状況の確認を行う予定です」と話していました。
《富山県》
富山県内 11市町の少なくとも1万6000人余り避難
富山県内の自治体によりますと、2日午前6時半時点で、11の市と町に避難所が設けられ、少なくともあわせて1万6000人余りが避難しているということです。
自治体別の避難者数は射水市が最も多く6251人、氷見市でおよそ6000人、富山市でおよそ1600人、滑川市で668人などとなっていますが、数がまとまっていない自治体もあります。
氷見市の避難所 約200人が一夜過ごす
1日震度5強の揺れを観測した富山県氷見市の北大町にある比美乃江小学校の避難所では、およそ200人が一夜を過ごしたということです。
1日午前8時すぎには、住民の多くは自宅などに戻るため、避難所を離れました。
避難した70代の女性は「家で揺れた時は驚いてはだしで外に出て、あわてて避難所に来ました。ストーブや毛布が用意されていましたが、床がとても冷たく、余震が何度も起こっていたので一睡もできませんでした」と話していました。