警察によりますと、これまでのところ、けが人の情報はありませんが、消防による消火活動が続いています。
現場から中継(3日16時ニュースで放送)
発生から3時間 今も燃え広がる
3日午後3時11分ごろ北九州市小倉北区魚町1丁目で「建物が燃えている」と近くの飲食店などから消防に複数の通報がありました。
現場はJR小倉駅から南におよそ300メートルのところにある飲食店などが密集する「鳥町食堂街」の付近で、消防車20台あまりが出て消火活動が続けられていますが、火は飲食店街から近くのビルに迫っていて、発生から3時間近くがたった今も燃え広がっています。
警察によりますと、これまでのところけが人の情報はありませんが、消防や警察が逃げ遅れた人がいないかなどを確認しています。警察は付近の住民などに避難を呼びかけています。
「鳥町食堂街」は戦後、北九州市で最初につくられた飲食店街とされています。
NHK北九州放送局に設置したカメラの映像では、火は複数の建物に延焼し、オレンジ色の炎や黒い煙が上がっていました。
今回の火災の現場から南に400メートルほど離れた所には「北九州市民の台所」として親しまれてきた旦過市場があり、おととし4月と8月に2度の火災が起きて多くの店舗などが焼失する大きな被害が出ました。
「繰り返し爆発音が」
火災現場近くのビルのオーナーの70代の男性は「息子が店を開けようと、午後3時ごろに行ったあと『火事になっていて店に入れない』と連絡があったので、びっくりして来ました。まさかうちまで火が来るとは思わなかったです。火が止まらないことにはどうしようもないです」と話していました。
また、現場近くに知り合いの店があるという40代の男性は「家も近くで、知り合いの店があったので、様子をうかがいに来ました。来た時には爆発音が3回していたので心配です。バンバンという音が2、3回繰り返していました」と話していました。
規制線の内側にいたという陶器店の70代の従業員は「煙がいっぱいで『逃げましょうか』と言われて出てきました。そうしたらばたばたと消防車が来ました」と話していました。