このうち、「朝市通り」で伝統工芸、輪島塗の専門店を経営する田口両千さん(67)は、地震発生時は店が休みで、家族や従業員に被害はありませんでしたが、避難した近くの高台で、車の中で2晩を過ごしたといいます。
3日に避難後、初めて店を訪れた田口さんは、黒く焼け焦げ全焼した店の様子を見て立ち尽くしていました。
田口さんは「観光名所として、みんなで盛り上げてきた朝市通りですが跡形もない状態で、ことばになりません。店の経営を続けるのも諦めようと思います」と話していました。
また、「朝市通り」に住む31歳の男性は、地震発生時は外出していて、家族や親戚に被害はありませんでしたが、自宅が全焼し、かわいがっていた猫3匹が見つからないといいます。
男性は雨の中、自宅周辺を歩きながら猫を探していました。
男性は「火事の状況がひどいが、きっと逃げてくれていると信じて探しています。寒さに加えて餌もない状況なので、早く見つけたい」と話していました。