今月1日午後4時10分ごろに発生した能登半島地震では▽石川県の志賀町で震度7の激しい揺れを観測したほか、▽震度6強の揺れを七尾市と輪島市、珠洲市、穴水町で観測しました。
また、▽新潟県と富山県、福井県、長野県、岐阜県で震度5強から5弱を観測しました。
能登地方やその周辺を震源とする地震はその後も相次ぎ、3日も石川県内で震度5強の揺れを観測する地震が2回ありました。
震度1以上の揺れを観測した地震は、4日午前4時までに578回にのぼっています。
気象庁は、揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているため、1週間程度、特に2、3日の間は最大震度7の揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
少しの雨でも土砂災害に警戒
さらに、北陸と新潟県では寒気を伴った気圧の谷の影響で大気の状態が非常に不安定になり、雨が降っているところがあります。
4日の昼すぎにかけて雷を伴ってやや強く降るところがある見込みで、5日の朝までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで
▽新潟県で50ミリ
▽富山県で40ミリ
▽石川県で20ミリ
▽福井県で20ミリ と予想されています。
揺れが強かった地域では地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
気象庁は土砂災害に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。
すでに各地で土砂災害が相次いでいます。斜面などには近づかないようにしてください。
また、雨が降る中、屋根にあがって雨漏り対策をするのは危険です。ブルーシートを室内に張るなどの対策を心がけてください。
低体温症に注意
過去の地震では、揺れから助かったあとに避難生活の中で命を落とす災害関連死が多く発生しています。
北陸と新潟県では今月7日以降、冬型の気圧配置の影響で再び雪が降って冷え込みが強まると予想されているため低体温症に十分注意してください。
まだ支援が十分に届いていない避難所もありますが、体調を崩している人がいないか声をかけあい、できるかぎり暖を取って定期的に足を動かすなどの対策を心がけてください。