防衛省の
防衛研究所は、
中国の
軍事動向に関することしの
報告書をまとめました。
中国がロシアと
軍事・
原子力政策など幅広い領域で
協力を
深化させているとして、
今後も
戦略的協力を
深め
既存の
国際秩序の
改変を
進めて
いくと
分析しています。
防衛研究所は「中国安全保障レポート」という報告書を毎年まとめていて、ことしは「中国、ロシア、米国が織りなす新たな戦略環境」をテーマにしています。
この中では、中国とロシアは非民主的な統治体制を維持するとともに、力による現状変更を実現しやすい方向へ既存の国際秩序を変革することに共通の戦略的利益を有していると指摘しています。
その上で、ロシアによるウクライナ侵略を受けて中ロ両国の脅威認識は急速に接近し、アメリカへのけん制から日本周辺地域で共同の軍事活動を活発化させ、軍事・原子力政策など幅広い領域で協力を深化させているとしています。
そして、中国は今後、核を含む軍事力を強化しつつ、ロシアとの戦略的協力を深化させることで、既存の国際秩序の改変を進めていくと分析しています。