Japanese News: 【随時更新】軍事作戦再開地元保健当局 “2日間で200人死亡”

パレスチナのガザ地区ちくでイスラエル軍ぐんが再開さいかいした、イスラム組織そしきハマスに対にたいする軍事ぐんじ作戦さくせんは2日にち目めも全域ぜんいきで激はげしい爆撃ばくげきが行おこなわれ、地元じもとの保健ほけん当局とうきょくは、2日間にちかんで合あわせて200人にんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。

ガザ地区ちくでは支援しえん物資ぶっしの搬入はんにゅうも再開さいかいされましたが、今後こんご、順調じゅんちょうに進すすむかは不透明ふとうめいで、人道じんどう危機ききの深刻しんこく化かが懸念けねんされます。

イスラエルやパレスチナに関にかんする日本にっぽん時間じかん12月つき3日にちの動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

ガザ地区ちく保健ほけん当局とうきょく“戦闘せんとう再開さいかい後ごの2日間にちかんで地区ちく全体ぜんたいで200人にん死亡しぼう”

1日にちにガザ地区ちくでの軍事ぐんじ作戦さくせんを再開さいかいしたイスラエル軍ぐんは、この2日間にちかんで合あわせて400以上いじょうの標的ひょうてきを攻撃こうげきしたと明あきらかにしました。

攻撃こうげきの対象たいしょうは全域ぜんいきにわたり、このうちイスラエル軍ぐんが戦闘せんとう機きで50以上いじょうの標的ひょうてきを攻撃こうげきしたとする南部なんぶの中心ちゅうしん都市としハンユニスからの映像えいぞうには、爆撃ばくげきを受うけた集合しゅうごう住宅じゅうたくが大おおきく壊こわれ、病院びょういんに負傷ふしょう者しゃが次々つぎつぎと搬送はんそうされる様子ようすが写うつっています。

イスラエル軍ぐんは攻撃こうげきに先立さきだって、ガザ地区ちく全域ぜんいきを細こまかいエリアに分わけた地図ちずを作つくりそれをもとに攻撃こうげき対象たいしょう地域ちいきの住民じゅうみんに対にたいして別べつの地域ちいきに避難ひなんするよう通告つうこくしました。

ハンユニスの東側ひがしがわの住民じゅうみんには、さらに南みなみのラファへ移動いどうするよう通告つうこくするビラを上空じょうくうからまきましたが、北部ほくぶから避難ひなんしてきたばかりの人ひとも多おおい上うえ移動いどう先さきに指定していされたラファでも攻撃こうげきによる被害ひがいが出でていて、途方とほうに暮くれる住民じゅうみんの姿すがたが見みられます。

またイスラエル側がわが主導しゅどう権けんを握にぎったとするガザ地区ちく北部ほくぶでも戦闘せんとうが続つづき中東ちゅうとうの衛星えいせいテレビ局てれびきょくアルジャジーラは、北部ほくぶのジャバリアではイスラエル軍ぐんの空爆くうばくで100人にんが死亡しぼうしたと伝つたえています。

ジャバリアでの作戦さくせんについてイスラエル軍ぐんは「学校がっこうの敷地しきち内ないに深ふかさ数すう十じゅうメートルのトンネルを発見はっけんし、テロリストを無力むりょく化かした」と主張しゅちょうしています。

一方いっぽうのハマスは、同おなじ北部ほくぶのガザ市し近郊きんこうでイスラエル軍ぐんの兵士へいしを殺害さつがいしたと主張しゅちょうしているほか、イスラエルに向むかって断続だんぞく的てきにロケット弾だんを発射はっしゃしています。

ガザ地区ちくの保健ほけん当局とうきょくは、戦闘せんとう再開さいかい後ごの2日間にちかんで、地区ちく全体ぜんたいで200人にんが死亡しぼうし、負傷ふしょう者しゃは589人にんに上のぼるとしています。

こうした中ちゅうイスラエル首相しゅしょう府ふは2日にち声明せいめいを発表はっぴょうしハマスとの仲介ちゅうかい役やくを務つとめるカタールに派遣はけんしていた交渉こうしょう団だんを引ひきあげさせたことを明あきらかにし戦闘せんとうの休止きゅうしは遠とおのいた形かたちとなりました。

また戦闘せんとうの再開さいかい後ご、ガザ地区ちくへの支援しえん物資ぶっしの搬入はんにゅうは滞とどこおっていましたが、パレスチナの赤あか新月しんげつ社しゃは2日にち、食料しょくりょうや水みず、それに医薬品いやくひんなどの人道じんどう支援しえん物資ぶっしを積つんだトラック100台だいがエジプトとの境界きょうかいにあるラファ検問けんもん所しょを通過つうかし、物資ぶっしを受け取うけとったと発表はっぴょうしました。

ただ今後こんご、燃料ねんりょうも含ふくめた支援しえん物資ぶっしの搬入はんにゅうが順調じゅんちょうに進すすむかは不透明ふとうめいで、戦闘せんとうの再開さいかいによって、ガザ地区ちくの人道じんどう危機ききがさらに深刻しんこく化かすることが懸念けねんされます。

イスラエル首相しゅしょう府ふ“ドーハにいるチームに帰国きこく命めいじた”

イスラム組織そしきハマスとの戦闘せんとう休止きゅうしをめぐる交渉こうしょうについてイスラエル首相しゅしょう府ふは2日にち、声明せいめいを発表はっぴょうし「交渉こうしょうの行き詰いきづまりを受うけ、ネタニヤフ首相しゅしょうの指示しじによって情報じょうほう機関きかんモサドの長官ちょうかんはドーハにいるチームに帰国きこくを命めいじた」として、仲介ちゅうかい役やくを務つとめるカタールの首都しゅとドーハに派遣はけんしていた交渉こうしょう団だんを引ひきあげさせたことを明あきらかにしました。

その上うえで「テロ組織そしきハマスは、みずからが承認しょうにんしたリストに基もとづき、すべての子こどもと女性じょせいの人質ひとじちを　解放かいほうするなどとした合意ごういを履行りこうしなかった」として、7日間にちかん続つづいた戦闘せんとう休止きゅうしが延長えんちょうされなかった責任せきにんはハマス側がわにあると改あらためて批判ひはんしました。

イスラエルの地元じもとメディアなどでは人質ひとじちのさらなる解放かいほうを目指めざす新あらたな合意ごういが模索もさくされているとも伝つたえられていましたが、交渉こうしょう団だんの引ひきあげによって、1日にちに再開さいかいした戦闘せんとうの休止きゅうしは遠とおのいた形かたちとなりました。

ハマス政治せいじ部門ぶもん幹部かんぶ「停戦ていせん実現じつげんしないかぎり人質ひとじち解放かいほう応おうじない」

イスラム組織そしきハマスの政治せいじ部門ぶもんの幹部かんぶは2日にち、中東ちゅうとうの衛星えいせいテレビ局てれびきょくアルジャジーラのインタビューでガザ地区ちくで停戦ていせんが実現じつげんしないかぎり、残のこる人質ひとじちの解放かいほうには応おうじない姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

この中なかで、この幹部かんぶは、イスラエル側がわとの間まで戦闘せんとう休止きゅうしをめぐる交渉こうしょうは現在げんざい行おこなわれていないとした上うえで「この戦争せんそうが終おわり、恒久こうきゅう的てきな停戦ていせんが成立せいりつするまで、イスラエル人じんの人質ひとじちと収監しゅうかんされているパレスチナ人じんは交換こうかんしないというのが、われわれの最終さいしゅう的てきな立場たちばだ」と述のべました。

さらに「イスラエル側がわは、人質ひとじちの中なかに女性じょせいと子こどもがまだいると主張しゅちょうしているが、女性じょせいと子こどもは全員ぜんいん解放かいほうした。残のこっているのはいずれも兵士へいしか従軍じゅうぐん経験けいけんのある男性だんせいだけだ」と述のべました。

一方いっぽう、イスラエルのガラント国防こくぼう相しょうは、この日ひ、ハマス側がわが女性じょせい15人にんと子こども2人にんの解放かいほうを拒否きょひしたと主張しゅちょうし、人質ひとじちをめぐる双方そうほうの言い分いいぶんは、平行へいこう線せんのままとなっています。

イスラエル最大さいだいの商業しょうぎょう都市としで大だい規模きぼデモ

イスラエル最大さいだいの商業しょうぎょう都市としテルアビブの広場ひろばには2日にち夜よる、数すう千せん人にんの市民しみんらが集あつまり「人質ひとじちを家いえに戻もどせ」とか「平和へいわのための対話たいわだけがこの状況じょうきょうを解決かいけつできる」などと書かかれたプラカードを持もって中心ちゅうしん部ぶの大通おおどおりを練り歩ねりあるいていました。

ガザ情勢じょうせいに対にたいするネタニヤフ政権せいけんの対応たいおうをめぐっては、イスラエル国民こくみんの間までも意見いけんは分わかれていて、デモの最中さいちゅうには、デモの参加さんか者しゃが道路どうろ脇わきにいた政権せいけんの支持しじ者しゃと口論こうろんになる場面ばめんも見みられました。

イラン国営こくえい通信つうしん“シリアに派遣はけんの隊員たいいんイスラエルの空爆くうばくで死亡しぼう”

イランの国営こくえい通信つうしんによりますと、イランの精鋭せいえい部隊ぶたい、革命かくめい防衛ぼうえい隊たいは2日にち声明せいめいを出だし、隣国りんごくのシリアに軍事ぐんじ顧問こもんとして派遣はけんしていた隊員たいいん2人にんが、イスラエルによる空爆くうばくで死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。

声明せいめいによりますと、死亡しぼうした2人にんは、イランが主導しゅどうし、中東ちゅうとう各地かくちの武装ぶそう組織そしきでつくるネットワーク「抵抗ていこうの枢軸すうじく」の活動かつどうを支援しえんする任務にんむにあたっていたということです。

イスラエルと敵対てきたいするイランは、長年ながねん、ハマスの後うしろ盾たてとなってきましたが、10月つきに衝突しょうとつが始はじまって以来いらい、直接ちょくせつ的てきな軍事ぐんじ介入かいにゅうは行おこなわない考かんがえを示しめしていました。ただ今回こんかい、イランの部隊ぶたいの隊員たいいんがイスラエルの空爆くうばくによって初はじめて亡なくなったことで、イランの今後こんごの対応たいおうしだいでは中東ちゅうとう情勢じょうせいがいっそう不安定ふあんてい化かすることも懸念けねんされます。