近ちかづくクリスマス 各地かくちで「SDGs」意識いしきし環境かんきょうへ配慮はいりょする動うごきも

東京とうきょう 表参道おもてさんどう イルミネーションの装飾そうしょくにも“環境かんきょう配慮はいりょ”

1日にち午後ごご6時じ前まえ、およそ1キロのケヤキ並木なみきのイルミネーションに一斉いっせいに明あかりがつくと、多おおくの人ひとたちが足あしを止とめ、冬ふゆの装よそおいとなった街まちの様子ようすを写真しゃしんに収おさめていました。

クリスマスムードを盛り上もりあげるこの時期じきならではの街まちの装飾そうしょくも最近さいきんは、環境かんきょうに配慮はいりょしたものが目立めだつようになっています。

表参道おもてさんどうの商業しょうぎょう施設しせつの屋内おくないにある高たかさ10メートルほどのクリスマスツリーは、国連こくれんが掲かかげる持続じぞく可能かのうな開発かいはつ目標もくひょう「SDGs」を意識いしきして作つくられているといいます。

ツリーをかたどる雪ゆきの結晶けっしょうの形かたちをしたパーツは、ポリエステル素材そざいでできていて、展示てんじが終おわったあとは細こまかく分解ぶんかいされてペットボトルや衣服いふくの材料ざいりょうの一部いちぶとして、リサイクルされるということです。

環境かんきょう負荷ふかが小ちいさく、人ひとや社会しゃかいとのつながりに重点じゅうてんを置おいている点てんに共感きょうかんし、展示てんじしています。氷こおりのジュエリーのような光り輝ひかりかがやくブルーにも注目ちゅうもくしてほしいです。

10か月かげつの子こどもと訪おとずれていた母親ははおや

子こどもたちの未来みらいを考かんがえて環境かんきょうを維持いじするというコンセプトが今いまの時代じだいにもあっていると思おもいます。

神奈川かながわ 江の島えのしま 消費しょうひ電力でんりょく減へらし“光ひかりの緩急かんきゅう”で宇宙うちゅう空間くうかんイメージ

環境かんきょうへの配慮はいりょで、消費しょうひ電力でんりょくを減へらしつつ、魅力みりょくアップを図はかっているライトアップのイベントもあります。

神奈川かながわ県けんの観光かんこう地ち「江の島えのしま」で、20年ねん以上いじょう続つづくライトアップの会場かいじょうでは、去年きょねんまで10センチ間隔かんかくになっていたLEDの電でん飾かざりの一部いちぶを、ことしから1メートル間隔かんかくの特注とくちゅうのものに変かえました。

電でん飾かざりが多おおい場所ばしょと少すくない場所ばしょとに光ひかりの緩急かんきゅうが生うまれ、高たかさや奥行おくゆきもつけることで、宇宙うちゅう空間くうかんをイメージした演出えんしゅつにしています。

こうした演出えんしゅつによって、会場かいじょうの入り口いりくち周辺しゅうへんの消費しょうひ電力でんりょくを95％以上いじょう削減さくげんしたということです。

また、イルミネーションで彩いろどられた木々きぎの間まを散策さんさくできるエリアでも、消費しょうひ電力でんりょくが従来じゅうらいの3分ぶんの1のLEDをことしから使用しようしていますが、明あかるさにはほぼ遜色そんしょくがないということです。

訪おとずれた20代だいの男性だんせい

電力でんりょくを減へらしてもこれだけのクオリティができるのはすごいです。

イベントを主催しゅさいする団体だんたいの事務じむ局きょくの女性じょせい

密度みつどをぎゅっと高たかめて光ひかりを見みせているところと、間隔かんかくを空あけて配置はいちしているところと、メリハリをつけることで楽たのしんでいただいています。電力でんりょくを抑おさえて世の中よのなかに寄り添よりそいながら、変かわらず楽たのしんでもらえるイルミネーションを提供ていきょうしていきたいです。

埼玉さいたまの企業きぎょう 食品しょくひんロス削減さくげんへ“売れ残うれのこりを安やすく提供ていきょう”

クリスマスを過すぎて売れ残うれのこった食べ物たべものを定価ていかよりも安やすく提供ていきょうして食品しょくひんロス削減さくげんにつなげていこうという取り組とりくみもあります。

埼玉さいたま県けんの企業きぎょうが運営うんえいするアプリ「TABETE」では、店みせで売れ残うれのこるなどした食べ物たべものが定価ていかよりも安やすい価格かかくで販売はんばいされていて、クリスマスを過すぎた時期じきに、多おおくの店みせからの出品しゅっぴんが予想よそうされるといいます。

去年きょねんは、12月つき25日にち以降いこうの4日間にちかん、洋菓子ようがし店てんなどから、ケーキなどおよそ1300食分しょくぶんが定価ていかよりも1割わりから5割わりほど安やすく販売はんばいされ、売れ行うれゆきは好調こうちょうだったということです。

クリスマスの食品しょくひんは、予約よやくはせずに当日とうじつに買かう消費しょうひ者しゃの需要じゅようもあるので、店みせ側がわも多おおめに用意よういして備そなえています。食品しょくひんロスの削減さくげんが店みせの利益りえきにもつながると考かんがえ、優先ゆうせん的てきに取り組とりくんでほしいです

東京とうきょう 文京ぶんきょう区くの洋菓子ようがし店てん“新あらたな顧客こきゃくの獲得かくとくにもつながる”

東京とうきょう・文京ぶんきょう区くに本社ほんしゃがある洋菓子ようがし店てん「ダロワイヨジャポン」では、4つの店舗てんぽで売れ残うれのこったケーキやオードブルなど34食しょくを出品しゅっぴんし、そのほとんどが売うれたということです。

店みせは廃棄はいきを減へらせるだけでなく、新あらたな顧客こきゃくの獲得かくとくにもつながると考かんがえていて、永井ながい崇たかし広ひろ営業えいぎょう本部ほんぶ長ちょうは「単たんなる値引ねびき販売はんばいではなくて、お客おきゃくさんも『食品しょくひんロスの削減さくげんに一役ひとやく買かっている』という気持きもちになれるよいシステムだと思おもいます」と話はなしていました。