「自分の臓器って見たことないですよね?」
その女性患者は病気に困惑する気持ちを、こう表現していました。
「骨盤臓器脱」という病気をご存じでしょうか。出産や加齢などによって骨盤を支える筋肉の力が衰え、子宮や膀胱(ぼうこう)などの臓器が体の外に出てきてしまう病気です。
海外では、症状の軽い人を含めると出産を経験した女性の半数がなるという報告もありますが、中には病気と気づかずに治療が遅れ、子宮などを摘出する手術を受ける人もいます。
そんな中、病気のことを知ってもらい、早期の治療に結びつけようと、大阪大学などのグループが啓発活動のためのクラウドファンディングを始めました。
(大阪放送局 ニュースリポーター 小川真由)
