ドジャース山本やまもと由ゆかり伸しん 7回かいヒット1本ほん無む失点しってんに チームは連敗れんぱい止とめる

今こんシーズンワーストとなる4連敗れんぱい中ちゅうのドジャースは20日にち、本拠地ほんきょちロサンゼルスでダイヤモンドバックスと対戦たいせんし、ここまで5勝しょう3敗はいで防御ぼうぎょ率りつ2点てん台だいの山本やまもと投手とうしゅが中ちゅう5日にちで先発せんぱつ登板とうばんしました。

山本やまもと投手とうしゅは序盤じょばんからコントロールがさえ、3回かいには、鋭するどく曲まがるカーブを低ひくめに決きめて2者しゃ連続れんぞく三振さんしんを奪うばうなど序盤じょばんを完璧かんぺきに抑おさえました。

4回かいは、1アウトからフォアボールを与あたえてこの日ひ、初はじめてランナーを出だしましたが、ヒットは許ゆるさず、チームはそのウラ1点てんを先制せんせいしました。

山本やまもと投手とうしゅは5回かいも打者だしゃ3人にんで打ち取うちとると、6回かいは8番ばんバッターから始はじまる攻撃こうげきを3者しゃ連続れんぞく三振さんしんで抑おさえ、ノーヒットピッチングを続つづけました。

山本やまもと投手とうしゅは7回かいもマウンドに上あがりましたが、先頭せんとうの2番ばん・マーテイ選手せんしゅに右中間うちゅうかんフェンス直撃ちょくげきの当あたりで初はつヒットを許ゆるしその後そのご、2つ目めのフォアボールを与あたえるなど2アウト一塁いちるい三塁さんるいとピンチを招まねきました。

それでも続つづくバッターからは低ひくめを鋭するどくついたカットボールで三振さんしんを奪うばって無む失点しってんでしのぎ、勝かち投手とうしゅの権利けんりを持もったままマウンドを降おりました。

山本やまもと投手とうしゅは7回かいを投なげて球たま数すうは大リーグだいり-ぐ移籍いせき後ご最多さいたの110球きゅう、打うたれたヒットは1本ほんで、フォアボールを2つ与あたえましたが9つの三振さんしんを奪うばい無む失点しってんという内容ないようで、防御ぼうぎょ率りつはリーグ2位いの1。

しかし、ドジャースはこのまま1点てんリードで迎むかえた9回かいにスコット投手とうしゅがソロホームランを打うたれ、この時点じてんで山本やまもと投手とうしゅの6勝しょう目めはなくなりました。

ノーアウト二塁にるいから始はじまるタイブレークの延長えんちょう10回かいは、先さきに相手あいてに2点てんを奪うばわれましたが、ドジャースはそのウラ1点てんをかえしてノーアウト二塁にるいとチャンスが続つづく場面ばめんで、1番ばん・指名しめい打者だしゃの大谷おおや翔しょう平ひら選手せんしゅに打席だせきが回まわりましたが、申告しんこく敬遠けいえんで勝負しょうぶを避さけられました。

すると大谷おおや選手せんしゅは二塁にるいへ今こんシーズン11個こ目めの盗塁とうるいを成功せいこうさせ、その後そのご、満塁まんるいから押し出おしだしのデッドボールで同点どうてんに追おいつくと、最後さいごは、5番ばんのマンシー選手せんしゅのセンターへの犠牲ぎせいフライでドジャースが4対たい3でサヨナラ勝がちしました。

大谷おおや選手せんしゅはこの試合しあい4打数だすう1安打あんだフォアボールが1つ、盗塁とうるいが1つという内容ないようで、ドジャースは今こんシーズンワーストだった連敗れんぱいを「4」で止とめました。

二刀流にとうりゅう復帰ふっきへ 大谷おおや翔しょう平たいら スライダー交まじえキャッチボール

今こんシーズンの投打とうだの二刀流にとうりゅうの復帰ふっきを目指めざして調整ちょうせいを続つづけている大谷おおや翔しょう平ひら選手せんしゅが、20日にちの試合しあいの前まえに本拠地ほんきょちロサンゼルスでひじへの負担ふたんが大おおきいとされるスライダーを交まじえてキャッチボールを行おこないました。

大谷おおや選手せんしゅはマウンドとホームベースほどの距離きょりでストレートやツーシームを確認かくにんしたあと、後半こうはんはトレーナーが見守みまもる中なか、スライダーとカーブを合あわせて17球きゅう投なげました。

大谷おおや選手せんしゅは握にぎりなどを確認かくにんしながら1球きゅうずつ丁寧ていねいにピッチングを確認かくにんし、納得なっとくしたような様子ようすで笑顔えがおを見みせる場面ばめんもありました。

大谷おおや選手せんしゅは2月つきのキャンプではキャッチボールでスライダーを投なげていましたが、その後そのご一いち度ど調整ちょうせいのペースを落おとし3月つき下旬げじゅんから投球とうきゅう練習れんしゅうを再開さいかいしたあとは手術しゅじゅつした右みぎひじへの負担ふたんを考慮こうりょしてボールにより多おおくの回転かいてんをかけるスライダーやカーブはここまで控ひかえていました。

リハビリの進め方すすめかたについて、大谷おおや選手せんしゅはこれまでの取材しゅざいに対にたいし球たま種しゅについて医師いしから制限せいげんされていることを明あかしたうえで「2回かい目めの手術しゅじゅつで医師いしも慎重しんちょうに行いった方ほうがいいという考え方かんがえかたで、それに沿そってやりたい」と話はなしていました。

キャッチボールでスライダーの投球とうきゅうを再開さいかいしたことで大谷おおや選手せんしゅは二刀流にとうりゅうでの復帰ふっきに向むけて調整ちょうせいの段階だんかいをまた一ひとつ上あげた形かたちです。

17日にちにはブルペンでイニング間かんを想定そうていした休憩きゅうけいを入いれながら右みぎひじの手術しゅじゅつのあと最多さいたの50球きゅうを投なげていて、ロバーツ監督かんとくは「確実かくじつに前進ぜんしんしている。

ロバーツ監督かんとく「信しんじてよかった」 “エース”山本やまもとの堂々どうどうたる姿すがた

試合しあい前まえの会見かいけんでドジャースのロバーツ監督かんとくは山本やまもと投手とうしゅを“エース”と呼よび、「こんな時ときこそ“エース”が連敗れんぱいを止とめ、長ながいイニングを投なげることが求もとめられる」と大おおきな期待きたいを寄よせていました。

シーズン序盤じょばんからピッチャー陣じんにけが人けがにんが相次あいついでいるドジャースは、序盤じょばんに失点しってんを重かさねることが増ふえたことで先発せんぱつピッチャーの投なげたイニングの数かずが両りょうリーグで最もっとも少すくなくなっていて、前まえの試合しあいまでの4試合しあいはいずれも1回かいに複数ふくすう得点とくてんを許ゆるして連敗れんぱいを喫きっしました。

連敗れんぱいストップを託たくされた山本やまもと投手とうしゅは7回かいをヒット1本ほん、無む失点しってんというほぼ完璧かんぺきな内容ないようで期待きたいに応こたえ、ファンのスタンディングオベーションの中なか、マウンドを降おりる姿すがたはまさに監督かんとくが求もとめていた“エース”の堂々どうどうたる姿すがたでした。

その後そのご、リリーフが追おいつかれたため6勝しょう目めは持ち越もちこしとなりましたが、ドジャースの先発せんぱつピッチャーが7回かいまで投なげたのは、山本やまもと投手とうしゅが先発せんぱつした4月つき18日にちのレンジャーズ戦せん以来いらい、およそ1か月かげつぶりとなりました。

山本やまもと投手とうしゅは大リーグだいり-ぐ移籍いせき後ご最多さいたとなる110球きゅうの力投りきとうを振り返ふりかえり、「とにかく勝利しょうりに貢献こうけんできたことがすごくうれしい。

7回かい、球たま数すうを100球きゅうを超こえた2アウト一塁いちるい三塁さんるいのピンチで迎むかえたダイヤモンドバックスのペイビン・スミス選手せんしゅとの対戦たいせんについては、「前まえのバッターにフォアボールを出だしたあと、監督かんとくの方ほうを見みたらベンチから出でてきていなかったので、最後さいごのバッターに向むかって思おもいっきり向むかって行いけた」と話はなし、チームからの信頼しんらいが力ちからになったと振り返ふりかえりました。

そのうえで、ロバーツ監督かんとくが“エース”と口くちにしたことについては「そう言いっていただけるのはすごくうれしいし、期待きたいに応こたえられるような活躍かつやくをしていきたい」と気きを引き締ひきしめていました。

ロバーツ監督かんとくは試合しあい後ごも「彼かれのピッチングで勝利しょうりへの土台どだいができた。