「
雇用調整助成金」は、
企業が
従業員を
休ませる
などして
雇用を
維持した
場合に
国が
休業手当などの
一部を
助成するもので、
新型コロナウイルスの
感染拡大の
影響を
受けて
助成率を
引き上げる特例措置が
設けられています。
厚生労働省によりますと、これまでに482万件、4兆6540億円の支給が決まっていますが、一方で不正も相次いでいて、未遂も含めると先月末までに全国で292件、およそ23億3000万円に上ることが分かりました。
実際には働いている従業員を休ませたように装うなどして、受け取った助成金を会社の運転資金に回すケースなどが多いということです。
また、SNS上では手数料を受け取って不正を指南するという書き込みも複数見られ、実態のない会社を使って申請する手口も確認されているということです。
厚生労働省は「申請方法を教えて手数料を得ようとする業者などには十分注意してほしい。悪質な不正については、企業名の公表や刑事告発も検討する」としています。
不正申請の女性「本当に後悔している」
雇用調整助成金の
不正受給を
持ちかけられて
申請の
手続きをしたという50
代の
女性が
取材に
応じました。
女性はふだんはパート従業員で、事業主などではないため助成金の受給資格はありませんが、SNS上で誰でも受け取れるという内容の書き込みを見て、連絡を取ったということです。
相手からは免許証など本人確認の資料などを送るよう指示され、手数料としておよそ6万円を支払ったということです。
女性は「『ほかの人も申請して認められている』と説明されて、悪いことではないとはずだと考えるようになった」と当時の心境を振り返っています。
女性はその後、助成金を受け取るために実態のない会社を通じて申請することなどを求められたため違法なことではないかと心配になり、弁護士に相談したということです。
女性は「最初はおいしい話だと思ったが、今は本当に後悔している。SNS上のあやしい情報には絶対に手を出さないと心に誓いました」と話しています。
弁護士「詐欺罪は極めて重い犯罪 十分注意を」
雇用調整助成金の
不正受給にかかわったとして
警察に
摘発される
悪質な
ケースも
相次いでいます。
警察庁によりますと、先月までに雇用調整助成金や緊急雇用安定助成金の不正受給で摘発された人は全国で15人に上っています。
元検事で詐欺事件に詳しい上原幹男弁護士は「国の助成金や給付金に絡んだあやしいもうけ話がSNS上などで多く見られる。安心させようと『弁護士がついている』とか、『絶対に捕まることはない』などと言って誘い込むのが特徴だ」と指摘しています。
そのうえで、「非常に軽い気持ちで不正に加担するケースも多いが、詐欺罪は10年以下の懲役で、罰金刑がない極めて重い犯罪だ。反社会的な組織が関与している可能性もあるので、十分注意してほしい」と呼びかけています。
インドネシアの火山で大規模噴火 国内で目立った潮位変化なし
日本時間の2日未明、インドネシアの火山で大規模な噴火が発生しました。気象庁は噴火による津波の有無や日本への影響を調べていますが、午前8時半現在、国内や海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないということです。
N2
Source: NHK
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Aug 2, 2025 09:08
“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
被爆80年のことし、NHKが行った世論調査で、「現在ある核兵器は今後どうなると思うか」を聞いたところ、「今と変わらないか、むしろ増える」と回答した人が半数近くにのぼりました。専門家は「核なき世界という目標へ具体的な行動をどう起こしていくのか、大きな分岐点に立っている」と指摘しています。
Source: NHK
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