このうち高級車ブランドのレクサスは北米とヨーロッパ、中国で新車販売のすべてをEVにするとしています。
これまでの計画ではEVとFCV=燃料電池車を合わせて200万台としていましたが今回、投入する車種や販売の水準を大幅に引き上げた形です。
豊田社長は会見で「各国のエネルギー政策が見えてきて、このくらいなら実現可能だと考えてEVの目標を上方修正した。未来を予測することより変化にすぐ対応できることが大切だと考えているので、脱炭素の正解への道筋がはっきりするまで利用者がどのような車を選ぶか選択肢を残し続けたいと考えている」と述べました。
またメーカー側でもメルセデス・ベンツやボルボ・カーなどガソリンエンジン車を手がけてきた従来のメーカーが、10年以内にすべての新車をEVにするという大胆な目標を掲げる動きも出ています。 一方、販売台数で世界トップのトヨタは得意としているハイブリッド車を中心にさまざまなタイプの車を手がけ地域の需要にあわせて販売していますが、今回の戦略の強化でEV市場での存在感を高められるかが焦点となりそうです。
EV開発に4兆円
EV市場で存在感高められるかが焦点
